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世説新語 on なろう  作者: ヘツポツ斎
「崔浩先生」名将編

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434/846

劉琨3  人士を招けど  

劉琨りゅうこんは人士を集める手段に長けていた。

のだが、彼らを

慰撫する能力はからきしだった。


一日に数千人というレベルで

ひとが集まっても、

同じくらいの数の人間が流出する。


このような有様であったから、

結局功績らしい功績も上げられずに

敗亡してしまったのである。




劉琨善能招延,而拙於撫御。一日雖有數千人歸投,其逃散而去亦復如此。所以卒無所建。


劉琨は善く能く招延せるも、撫御にては拙し。一日に數千人の歸投を有せると雖ど、其の逃散し去れるも亦た復た此くの如し。卒には建つる所無き所以なり。


(尤悔4)




この条については注でのツッコミが入っている。「いやいやそんなレベルでひとを失いまくってたら十年も戦ってなどいられんでしょうよ」とのことなのだが、石勒を前にして手を取り合うべき王浚おうしゅんと仲違いやらかしちゃう人だからなあ。つうても王浚は王浚で諸鮮卑(せんぴ)の力さえあれば独立できるって考えでいただろうから、そんな簡単でもないか。いずれにせよさんざ「すげえ人」って書いときながら結局最後でこうやって突き落とす世説新語さんの「将軍」に対する冷淡さは、構造的な意味でギャグとすら言ってもよい気がする。

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