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最後まで、Yes。ラインズ、グッド。  作者: 上之下 皐月
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幕間 エキストラエンド3 

カナダのアルバータ州、ジャスパーに到着して1ヶ月が経った。

湖、森林、湿地帯。

水と森の町。

確かに自然が豊かで全てが広大だけれども、部分部分を切り取れば軽井沢と変わらないかな、と考えてしまう。

だからかな。

違和感を感じない。


そういえば避暑地軽井沢の父と呼ばれるA.C.ショーはカナダで育ち、故郷と同じ雰囲気を軽井沢に感じた…そんな事を学校で習った気がする。


チームメイトと寮の近くのレストランへ向かう。

「私ねぇ、お替り自由(ボトムレス)コーラ!とハンバーガー!」

特に食事の制限は無いのだけれど彼女は、まぁよく食べる。

「Hello!」

呼んでもいないのに若い店員が私達を見掛けて声を掛けてくる。

童顔なので実際の年齢が不明。

同い年くらいに見えるしずっと年下にも見える。

ふわっふわっの金髪に人懐こい青い瞳。

鼻周りのそばかすがより幼さを強調する。

最近アルバイトに入ったようだ。


「I can hardly believe we just met!!」

「やだ、こないだ会ったよん!」


ここには通いだしてからずっとこんな調子。

チームメイトはまんざらでもないみたいだけど軽すぎて私はムリ。

オマケに英語の端々に"B"やら"V"やらが混ざり酷く聞き取りにくい。

だから私は無視する事に決めている。

「ケベック州から来てるんだってよ?カレ」

私には全く興味が無い内容をチームメイトが伝えてくる。

「Are you seeing anyone?」

「フリーだよん!ってかあんたは誰とも付き合ってないの?」

「You look so sexy!」

「それこないだも聞いたよん!」

「Where are you from? Are you Swedish?」

私の容姿を見て馴れ馴れしく手を取りながら聞いてくる。

ささくれだっていた私の心はそれを聞いて激しく反応する。

「No! I'm Japanese!!」

店内がシン…と静まりかえり、BGMだけが流れる。

アルバイトの男の子は白けてしまったようで肩を竦めオーダーを取るとそそくさと厨房へ向かっていってしまった。


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