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極秘作戦前夜

「つまりメイル・ノトメイアは訳ありで、命を狙われてる。で、その犯人を捕まえろってことか。」

「そう。」

休日の横浜、みなとみらいの街中を、4人の高校生が歩いていた。ウエキセンカ戦略部長、ハシモトショウタ戦術部長、その2人に呼び出しを食らったアサヒユウキとクラモトカズマの合計4人だった。

「メイル・ノトメイアの詳しい説明をしてもいいんだけど……。」

「やめておくよ。」

ユウキがカズマと目配せをしながらいった。

「君たちがそこまで黙っていた。何か理由があって僕らに配慮してくれているのは理解している。本当に知らなきゃ行けなくなるまでは、そのまま配慮し続けてもらうよ。」

「ただ、俺たちはメイルが辺境移民じゃないことも、相当な訳ありらしいことも理解している。それは忘れないでくれよ。」

カズマが釘をさすように言う。2人がメイルに興味を持ち、彼女についてのデータを片っ端から調べているらしいというのは知っていたが、やはりそうだったかとショウタは舌を巻いた。

「で、センカ。遠足のルートは?」

「桜木町から赤レンガを通っておおさんばし、そこから最後はランドマークタワーに寄るつもり。」

「結構歩くな。」

「そのあいだで狙撃されそうなのは……。」

「相手にスナイパーがいたら、やっかいだな。ユウキ、もしこのあたりで狙うとしたら?」

「あのビルかな。」

「いや、あっちのが撃ちやすくないか。角度的に。」

「いや、あの角度だと身を乗り出す必要が……。」

「お前ら……移民星アスって暗殺者の集団なのか?」

「いや、趣味だよ。」

カズマがばっさり言い返す。

「とにかく、街路樹を使ってうまく死角に入るようにするわ。」

「じゃあ、仮にそこにスナイパーがいたとして……。」

「ショウタ、あのビルの屋上なら2つのビルを狙撃できる。あそこにこちらのスナイパーを配置しよう。」

「この距離なら……タケルあたりに任せてみよう。」

「了解。」

「念のためあのビルにも配置しておいたほうがよさそうだな……。」


4人の目的は、メイル暗殺計画の関係者をことごとくとらえること、そしてそのためにどう動くかの作戦会議をしている最中だった。

「ここのトイレで衣装を変えて、観光客に紛れてお前たちを監視すると。」

「次はあっちだ。なるべくこっちの道を通るように誘導してくれ。」

「わかった。」

「しかしショウタ。こんな都会のど真ん中で銃撃戦なんてやばくないか?」

ユウキがそっと尋ねた。

「けが人でも出たらそれこそ国連宇宙機構への反発につながりかねないぞ……。さすがに協会も機構をかばえないし……。」

「それもすべて、センカの想定内らしいぞ。」

ショウタが少しだけ笑いながら言った。

「実は宇宙機構から極秘で警察に情報は流している。うまく立ち回らせてもらえるようにな。その辺は安心してくれていい。」

「なるほどな。」

カズマが不敵な笑みを浮かべた。






「で、ここで集合。ただ私たちはここでテラポルトスに向かうことにして、学校と別れる。すぐに防弾使用の国連宇宙機構ウチの車が来る。これで終わりよ。」

「おつかれってかんじだな。」

「ええ、3人とも協力ありがとう。よかったらこの後お茶でもしない?」

「構わないぜ。」

4人はようやく任務を終えて、近くのカフェに入った。もっとも、すぐに今日の復習や宇宙の未来の話になってしまったのだが……。












「必要な備品はこれでいいかな?」

スズナが病室で荷物を広げて、自信ありげに頷いた。

「いろいろ数字ごまかすの大変だったんだからね。」

「すげえよ。」

トウキがタブレットを操作しながら言う。

「スズナ、みなとみらいの設計図だ。」

タケルがにやりと笑いながらタブレットを見せる。

「こことここが地下通路でつながっている。業務用らしいが、これは使えるぞ。銃を隠すならここだ。」

「いざというときの医療キットは?」

ハルカが不安げに尋ねる。

「ここに置いておこう。」

「了解!」

「やれやれ。大ごとだな。」

コウスケがあきれたような顔をする。

「今回の作戦のために、スペースデブリに偽造した小型人工通信衛星を地球圏にばらまいたあんたに言われたくないわ。」

リンカはそういってコウスケの頭を突っついた。

「ところでリンカ。例のコンピュータ、進捗具合はどうなんだ?」

「両親がいまセキュリティ関連のプログラムを作ってる。本格的な運用はもう少し先になるんじゃないかしら。」

「そうか……技術部からもできることは協力するよ。」

「ありがとう。」

リンカは病室の天上を見上げた


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