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今日から使える異世界ライフハック  作者: 白生荼汰


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荷が重い

気がつけば一ヶ月以上更新してませんでした。

すみません。

のんびりぼちぼち更新再開します。

「リサ、いるか?」

「およ、思ったより早い時間に来たね」

 腹時計的には、昼に食べたご飯も消化しきってない感じ。

 せいぜいお茶の時間てところだろうか。

「お疲れ様。フィーダに戻ってすぐに来た感じ?」

「あぁ。このところ日が落ちるのが早くなってきたからな」

「そういえば、暗くなると山中にはレイスが出るんだっけ」

 少しだけ見てみたいような気もするけど、君子危うきに近寄らずだ。

 わたしには戦闘力も精神力もないんだから、なるべくモンスターやらなんやら、危険には近づきたくない。

 帰還が定まっているなら、このキャンプ地に引きこもっていたっていいくらいだ。

 安全安心が一番ですよ。

「この時間じゃおなかはすいてないよね」

「食う」

 話しながら支度してお弁当にして持たせるか、と思ってたら食い気味に答えられた。

 お昼終わってすぐ精米と洗米を済ませといてよかった。

 今日のティータイムはチャーシュー丼だ。

 もっともわたしは食べない。

 流石にこんな時間にがっつりチャーシュー丼なんて食べられないよ!


「……ふまい」

「口の中に入れたまましゃべらない」


 若い男の子には肉を食わせとけばいい、みたいなとこがある。

 お昼に残った大根の皮きんぴらと白菜の浅漬けを添えてチャーシュー丼にしたら、それはもう食べる食べる。

 深さのある器でお粥やスープ以外は食べ慣れないからか、最初はぎこちなかったブレッドは、すぐに掻き込むのに慣れた。それからはもう一心不乱にチャーシュー丼をむさぼり食べている。

 ちなみにこれで3杯目。

 一緒に早めの夕飯を食べるつもりで用意していた3合のお米がすっかり空ですよ。

 聞いたらお昼を食べてから来てるらしいのに、どこにこれだけ入るのかが不思議だ。

 インスタントのお味噌汁もどんぶりのお代わりに合わせて二回お代わりしたから、これは普通に味噌汁を作ってもよかったかもしれない。

 ご飯を炊いてる間にカレー粉の顛末を聞いた。

 カレー粉はあるだけ買い取ってくれるし、開発研究もしてくれるそうでありがたい。とりあえずもう開けてるのと、予備に小さいのひと缶あればいいかな。小さいのって言っても400gの角缶なんてあっちじゃ見たこともないサイズだし。さらにレトルトのカレーもあればフリーズドライもある。アルファ米のドライカレーだってある。カレー粉がなくてもカレーにはしばらく困りそうにない。

 長期保存食といえばカレー、みたいなとこあるよね日本。

 400gで缶込み大銀貨1枚だそうで、これもう高いのか安いのかわからない。

 丁寧な加工と使いやすい配合も鑑みたが残念ながらこれ以上出すのは難しい、そうなので、香辛料としては高めだけど、買う側にしたら申し訳なく感じるくらいには安い、ってことなのかもしれない。

 400g16缶と、10kg缶、2kg缶で金貨12枚でどうだろうか、とのことだ。

 まとめ買いする分値切られるかと思ったら、端数繰り上げなのね。

 持て余してたものを売るだけだからこれといった文句はないものの、繰り上げた分がどこから算出されてるのは気になる。

 空き缶空きペットボトルも合わせたら金貨15枚。

 ……これ、しばらく働かなくても大丈夫じゃない?

 保存食にも困ってなくて、一応畑もあって、住居もあるんだから、そもそも稼ぎがなくても大丈夫だったって話もあるけど。

 金貨は使いにくいから支払いは金貨5枚分は大銀貨と銀貨と小銀貨にしてくれるというのもありがたい。しばらくはお金を崩すのに頭を悩ませなくて済みそうだ。


「はぁ。うまかった……」


 ブレッドは空にした丼を、満足そうではあるもののどことなく名残惜し気に見詰めている。

 ひょっとしてあればまだ食べる気なんだろうか。


「土支度なんだけど3日後に領主様がこちらに足を運ぶそうだ」

「え、わざわざ? 何しに?」

「対外的には娘に会いに、って事だろ。あぁ、それで処分は決めておいてほしいって」

「処分? 何の?」


 カレー粉と空き容器の話を済ませて、食事ですっかり気が緩んでしまったのか、要領を得ないブレッドの報告に疑問で返す。


「スレチとフロル。別に隠れたりもしてなかったからすぐに捕まった。リサも被害者だから好きにしていいそうだ」

「うぇええええええええええええっ!?」


 それって勘違いメイドと立ち売り箱かっぱらってった自称料理人だよね。

 いや、多少は迷惑被ったけど、処分て。

 裁判員も未経験な一般人には荷が重いな!?


「しょ、処分とか言われても……どーすればいいのか」

「領主様が来たら相談してみたらどうだ?」

「……うん。そーする」


 あんまり責任持たされない方向で話がまとまるといいな!?

 あと逆恨みもされたくない。

 翻訳? の問題かもしれないけど、処分て言い方が強くてちょっと……処分て言われると、バッサリいきそうじゃない。

 貴族ってそういうイメージがある。

 わたしなんて実質的な被害はほぼほぼなかったしな……。

 まさか、メイドと料理人に目を向けさせて、ルディアーナの罪から目をそらさせようって魂胆じゃあるまいな?

いつも読んでいただきありがとうございます。

ブックマークや★★★★★、レビュー等で応援してもらえると嬉しいです。


どうぞよろしくお願いします。

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