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Project Alpheos(プロジェクト・アルフィオス) ~あなたのリクエストで星の未来を取り戻せ~  作者: だしのもと
Project Alpheos 体験ミニストーリー(星レベル1~9まで)

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【豊穣の神様・キララ】

※挿絵はAIイラストを使用しています

「えっとね、この神様は……えーと……」


キララは手元のパンフレットをぐいっと近づけ、声に出して読み上げ始める。


「うか、うが……うがのみ……たま? うがのたまがみ……?」


宇迦之御魂神うかのみたまのかみだな」


ピカルの低く穏やかな声が、横からさらりと挟まった。


「日本神話においては、穀物、特に稲の神として信仰されていて、神名の“宇迦”は“うけ”に通じ、古代の生活と深く関わりが――」


「はいはいっ、長い長い!」


キララは手をぱたぱた振って兄の解説を遮る。


「あ!お兄ちゃん見て見て!じゃーんっ!」


キララは声を弾ませ、背後に視線を向けた。

視線の先には神社の境内に併設された“神様体験コーナー”。

和紙の灯籠がほのかに光り、木の香りが漂う空間には、祭壇を模したセットや神具、狐の置物が並んでいた。


『衣装試着できます』


と書かれた立て札と、カラフルな布がかけられたラックが目に入る。


「わたし、こういうのやってみたかったんだよね~!」


キララは袋から金色の布を取り出し、勢いよく羽織った。

布は光を受けて、ひらりと揺れるたびに黄金のきらめきを放つ。

そして楽しげな飾り紐を髪に絡めると、まるで即席の神様。


ピカルは立て札の説明をちらりと見て、小さくため息をついた。


「……なるほど。神様体験コーナー、ね。」


その言葉とは裏腹に、彼の視線はキララの笑顔に引き寄せられていた。


「見て見て!キララ、うかのみたま神様に就任しましたっ!」


挿絵(By みてみん)


「……就任?」


ピカルは目を瞬かせる。

肩で袖口から覗く金の布が揺れ、光を反射してキララの笑顔をいっそう明るくしていた。

おかしい。

でも、どこか似合ってる。

そう思った自分に、ピカルは小さく息をもらし、ふっと笑みをこぼす。


「意外と似合ってるよ。……神様らしく、なにか祈願でもしてみたら?」


「えへへ、じゃあ……」


キララは金色の布をそっと整え、胸の前で両手を合わせた。

まぶたを閉じ、頬が少し紅潮しているのが分かる。


「アルフィオスにたくさんの“たのしい”と“おいしい”が実りますように。

それでみんなが、にっこり笑えますように――って!」


ぱちん、と小さく手を打ちぱっと目を開いた。


その笑顔には、まるで小さな太陽みたいなあたたかさが宿っていた。

一瞬ピカルの胸に、故郷の未来がほんのり灯る。


「……悪くない祈りだ」


彼の声は、わずかにやわらかくなっていた。

参加者リクエスト:キララで日本神話の神様


お読みくださりありがとうございます!

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リクエスト企画の方は不定期で参加者様を募集してます。

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