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Project Alpheos(プロジェクト・アルフィオス) ~あなたのリクエストで星の未来を取り戻せ~  作者: だしのもと
Project Alpheos 体験ミニストーリー(星レベル1~9まで)

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22/91

【寝ぐせとの闘い】

※挿絵はAIイラストを使用しています

「ふあぁ……お兄ちゃん? もう朝……?」


布団から顔を半分だけ出して、キララが眠たげに瞬きをする。


挿絵(By みてみん)


「ねむ……あと30秒、いや……1分だけ……寝ぐせ直したら行くから……」


そう言い残して即寝落ち。


……そして30分後。


「キララ……もう30分以上経ってる。」


扉の前で腕を組むピカルの声は、完全に呆れの色を帯びていた。


「たかが寝ぐせ直しに、どうして朝が終わりかけてるんだ?」


ドアが勢いよく開き、キララがドヤ顔で現れる。


「だって今日の寝ぐせ、いつもの比じゃなかったの!」


両手で必死に説明するジェスチャー。


「今日の寝ぐせ、いつもの比じゃなかったの!右が“ふわっ”、左が“ボンッ”! もう左右非対称で、アートだったんだよ!」


「……芸術作品か何かか?」


「この戦い、勝つまで終われないの!!」


拳を握るキララに、ピカルは額を押さえて深い息を吐いた。


(……寝ぐせに“勝ち負け”の概念があるとは思わなかった)


その朝、ピカルの中で“妹の身だしなみ優先度”の数値が、静かに天井を突き抜けた。



___________________

<ピカル視点>


朝の光が差し込む部屋で、俺は扉の前に立ち尽くしていた。

……もう30分。


「キララ……もう30分以上経ってる。」


低い声で呼ぶと、中から返ってきたのは、微妙に不穏な台詞だった。


『あとちょっとで……勝てるから……!』


……勝てる? 何に?

嫌な予感がする。


ノブを回すと、そこには


「ふぅ……ついに……決着ッ!」


髪をまとめたキララが、ドヤ顔で立っていた。

いや、待て。

決着って何だ。


「……キララ、聞くが。たかが寝ぐせ直しに、どうして朝が終わりかけてるんだ?」


すると彼女は、誇らしげに拳を握った。


「今日の寝ぐせ、いつもの比じゃなかったの!右が“ふわっ”、左が“ボンッ”! もう左右非対称で、アートだったんだよ!」


……アート??


「この戦い、勝つまで終われないの!!」


……寝ぐせとのバトルに勝ち負けの概念を持ち出す妹が、この世界にどれだけいる?

俺は静かにため息を吐いた。


「……分かった。ただ一つだけ確認させてくれ。」


「なぁに?」


「……キララ、その前に寝落ちしたのが時間のかかった原因じゃないのか?」


「それもそうだね!!!」


今日も地球の朝は、間違いなく長くなる。

参加者リクエスト:キララでメカクレ

※わかりやすいように内容を改変してあります。


お読みくださりありがとうございます!

ブックマーク、評価、コメントを頂けると大変嬉しいです!!


リクエスト企画の方は不定期で参加者様を募集してます。

Xで最新情報を投稿してますので、よかったらご覧ください。


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