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最強剣士の弟子、旅に出る。  作者: YGS
極東の秘密
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湖にいこう!

「はぁ~~、久しぶりにシチューを食べましたね。買い出しもできましたし、ゆっくり休めたしで、良い旅でした」

マナが満足そうな顔で宿の窓から早朝の日を浴びている。

「私たちの旅はこれからよ」

カルラが呆れた顔でそう言った。

「カルラ、それを私たちの地方では物語の終わりを指すのですよ」

マナがどや顔でそう語る。

「はいはい・・・・じゃあみんな集まって」

カルラが先日首都で購入した地図を机に広げた。

「まず、ここから街道を通って東に進みます。一番近い町でも2日程かかるわね。急げば一日かからないと思うけど、どうする?」

ルゥが地図をのぞき込み、街道から少し離れた湖を指差した。

「ここ、ここがいいぞ。魚がうまいぞ」

器用に地図に魔法陣でバツ印を付けた。

「なら、二日をかけて町に行くとしましょうか。この湖、ここで野宿をしましょうか」

「おー、キャンプだーうぇーい」

マナが荷造りを始めた。

「早いわね、私たちも準備しましょうか」

カルラもごそごそと荷造りをし始めた。

「キュイッ」

ドラゴン達が窓枠に乗り上げ、外を見て鳴いている。

「ああ、そうだな。あの二人は気付いていないようだが・・・面白いから放っておこう」

「「キュィッ!」」

二匹のドラゴン達もにたぁと笑いルゥの肩に乗った。


「ぁ~~いい天気ですね~~」

クルクルと回りながらマナが歩く。

「あれは・・・何かの技術なのか?」

「何も考えていないだけだと思うけども・・・足元に落ちている石を全部避けてるわね。確かマナは石を操る魔法を持ってたみたいだけど・・・」

「キュイ」

ドラゴンちゃんが石を浮かせて見せた。

「あら、あなたも使えるのね?」

少し浮いたがすくポトッと落ちた。

「ふむ・・・これは・・・・面白い魔法だな。石を浮かせるのか」

「こら、マナ。そっちじゃないわよ」

クルクル回りながら進むマナが分かれ道で別の方向に行こうとするのを、カルラが引きずり戻していた。

「キュィッキュイ」

「アイス?ふむ・・・成る程。そうだったのか」

アイスちゃんがあまり興味無さそうにルゥに何かを伝えていた。

「おい、二人ともそろそろ地図を見たらどうだ?この細道を降りると湖だぞ」

カルラとマナがキャッキャ言いながら進んでいくのをルゥが止めた。

「あら、そういえばもう良い時間ね、ここから10分ほど歩くのね、それにしてもルゥ、みてやってよ、マナの種族」

カルラがマナの首根っこを掴みながらそう言うと

「ステータスオープン」

マナが気怠そうにそう言った。


種族:エンシェントドラゴン


「んお!?なんだマナ、お前はどうなっている??」

ルゥが珍しく眼玉をひん剥いて驚いていた。

「わかりませんね~、何か今日は万物が私に味方しているように感じます~そしてちょっと気怠い感じですね~」

そう言うと風がルゥのスカートをまくり上げた。

「さっきからしょうもないことに力を使うのよ、魔力が少ないからほとんど何もできてないみたいだけども・・・まぁいくわよ」

カルラがそのままマナを引きずって行った。

「エンシェントドラゴンなんて初めてきいたが・・・・そんなものもあるのか」

ルゥも悩みながら歩を進めた。


小道から少し進むと、雑木林が出現し、そのまま進むと湖のほとりに出た。

「ここね。よし、釣るわよ」

カルラが竿をカバンから出した時

「魚さんたちがこっちに来てます~うひゃ~」

何故かマナが湖にはまり込んでおり、大量の魚が運んでいこうとしていた。

「何してるのよ・・・・・・」

カルラが棒を差し出し、マナがそれを掴んで陸に上がった。

「いやぁ・・・湖をのぞき込んでいたら、落ちてしまいましてね。魚さんたちに運ばれそうになったんですよ~」

「私が見た限りでは、自分で飛び込んでいってき、妙な魔法を使って魚を寄せていたが・・・」

ルゥが集まった魚を尻尾ではたき、玉網で掬っていた。

「あんたはこっちに居てなさい。何をするかわからないわ」

カルラはマナと自分のカバンを紐でくくり、隣に座らせた。

「マナ、ミミズよ」

カルラは横になってボケーっとしているマナにそう声をかけると、土からミミズがにょきっと顔を出した。

「便利でいいわね。良く釣れるわ」

カルラは剣でミミズを切り、エサにして3匹の魚を釣り上げた。

「カルラ、6匹捕まえたぞ」

地面に置かれた魚を興味深そうにドラゴン達が見ていた。

「その尻尾も便利でいいわね。魚はこのくらいにしておきましょうか。野宿の準備をするわよ」

三人はてきぱきとテントを張り、火をおこし魚を焼き始めた。

「おいしそうですねぇ・・・」

そう寝ころびながら話すマナの周りに謎の淡い光が放たれていた。

「キュ・・キュィ」

ドラゴンちゃんが小さく呻く。

「そうなんだな。まぁお前の主人だから悪いようにはならんだろう」

アイスちゃんはあまり関心がない様子で、小道の方面をじっと見つめていた。

「あら、確かにおいしい魚ね、淡白な味だわ。マナは食べないの?」

「うーむ。これは見るからにナマズ・・・・あまり食欲がわきませんね・・・」

マナは動物に囲まれ、果物などをもらっていた。

「今日はみんなが仲良くしてくれる気がするのです~」

まばゆい光と共に周りにいた動物たちがひれ伏し始めた。


「なんなのだ、あれは」

ルゥが魚を頬張りながらカルラに尋ねる

「わかったら苦労しないわよ」

二人は少し離れたところで細い目でマナを見つめた。



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