プロローグ:未来の君たちへ
──あー。あー。よし、ちゃんと撮れているかな?
俺の名は清水旅人。
これを聞くとき、俺はもうこの世にはいない……と思う。
20世紀に引き続き、21世紀も人類にとって戦いの時代となった。だけど、20世紀に生まれた核兵器はほぼ使われることはない。
新たに生まれた、衛星軌道上から無慈悲な攻撃を放つ『衛星機動兵器』。
核兵器以上の破壊をもたらすのにもかかわらず、使用後は比較的クリーンなこの兵器が現れ、戦場は宇宙空間にも拡張された。
と、こんなことを言っているけど、衛星機動兵器がそこまでの脅威になってくれるのか、どこまで世界中で使われるようになるのかっていうのはまだまだわからないんだけどね。
第二次世界大戦で多くの犠牲によって全世界で平和が訪れた。
それを失ってでも求めていたのは何だったのか、もう俺たちは思い出せない。
けど、未知の希望を求めて、新たな戦いをこれから始める。
国に代わって企業が支配する世界を作るための第三次世界大戦。俺たち企業側の作戦の1つ。
作戦名は『天岩戸作戦』。
俺たちが造り上げた世界初の衛星機動兵器、こいつで開戦の狼煙を各国の首都であげる。
これを聞いている君たちの時代にはどのように記録されているのか、俺たちには全く分からない。
けど、これだけは知っていてほしい。
全てを失う可能性を抱きながら、俺たちは未来を求めた。
違う道を選ぶことなんて……選択肢には無かった、ということを。
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処女作ですので、つたないところはあると思いますので感想等で教えてください




