38/178
38話 最期
「桔梗、茶をたててくれ。」
「はい。」
待っていましたこの時を。
あずきじゃなくて東だったようだけど、将来斎藤家のさまたげになるのは確実。
今ここで死んでもらいましょう。
毒を茶に混ぜると、東に出した。
「すまぬ。」
「侍女として、当然のことです。」
「その事ではない!」
東は抜刀すると、私の体を斬った。
「どう・・・して?」
「貴様と和子、つばきの出自は分かっている。これ以上明智の勢力を強めてはいけない、許せ。」
「いい事・・教えてあげる・・・明智は農民になって薩摩に逃れた・・・反乱・・・起こしそう・・・だから・・・残党狩りを・・・」
意識がうすくなった。
敵である東に秘密を教えたのは、私をこんな危険に晒した、明智をを滅亡させるため。
明智、消えなさい。
「くそがっ!」
私は今、草原をかけぬけている。
桔梗は東に斬られ、和子は私を守ろうとして奮戦、自害した。
「待て。」
「え?」
私の腕をつかんだのは、明智の足軽。
「ごめんなさい、失敗したわ。けど農民を採用すれば次は必ず・・・」
「黙れ!!」
「・・・どうして怒るわけ?」
「貴様は失敗した。今ここで死せ!」
足軽は私を斬りつけた。
ふふ、私とした事が。
名もなき足軽に斬られるとは。
翌朝、和子、桔梗、つばきの遺体は、磔にされ、晒された。




