第一話 決して私は陰キャではない。
初心者なので、書き方のルールとか全然知りませんが、楽しんでくれると幸いです。アドバイスとかじゃんじゃんコメントしてください。
何かになりたいとは思わない。普通の生活をして、普通の幸せを得て、普通に死ぬ。それでいいと思っていた。コーヒーを啜り、トーストを食べながら、ニュースを見る。仕事に行って、欲しいもの買って、美味しいもの食べて、そんな普通であればいいと思った。思っていた。奴が私の前に現れるまでは。
小鳥の声が響き、目覚めた。
「ふぁ〜、眠っ...」
四月に入り、俺は高校生になった。友達作って、ウハウハ高校ライフ!なんてなるわけもなく、俺は当たり前にぼっちになっていた。
“事務連絡以外でしゃべったやつっていたっけ?”
こいつは決して、今時陰キャとかコミュ障とか言われる部類の人間ではない。どちらかといえば一人好きなのだ。一人好きとコミュ障には圧倒的差があると言って良い。
「はむっ」
やはり、朝はコーヒーとトーストに限るな。まるでオ・ト・ナだ。トーストを一度皿に置き、横にあるリモコンでテレビをつける。ほほう今時こんなのが流行ってるのか、と感心しつつもテレビを消し、カバンを持って、家を出た。登校後教室へ入る。ビンゴだ。俺はあまり目立ちたい方ではない。だから始めと終わりのタイミングには絶対登校しない。できれば複数人の男子に紛れて、入るのがベストだ。座った後はただ静かに本を手にして、やり過ごす。詳しいことは今日発表があるらしいが大丈夫だろうか。
「どうもー、みなさんとこれから1年過ごすことになった藤井 糸です。これからよろしくお願いします。早速詳細を話したいところですが、初対面の人も多いでしょう。なので自己紹介もしましょう。」
おいまさか強制じゃないだろうな。このイベを考えた奴はどう考えてもアホだ。
「では出席番号順で行きますか。1番の方から!」
「はい、俺の名前は...」
くだらん。どうせ関わらないんだから覚える必要ないのに。自己紹介はどんどん進み、俺の前の晩まで迫っていた。
「では次」
「はい、桜川 雪です。よろしくお願いします。」
教室が静まり返る。
「えーっと、それだけ?」
「これ以上何かいりますか?」
「もうちょっと何かあるんじゃない?あっ、ほら入りたい部活とか中学の頃何部入ってたーとか好きな食べ物とか、趣味とか、、、ねっ?」
「....中学の頃は文芸部でした。けど部活に入るつもりはありません。以上です。」
「ごめんね、ありがとう。では次...」
なぜ謝る!俺は心の中そっと舌打ちをした。
4限目終わりのチャイムが鳴るとある程度形成されたグループで集まり、昼食を取るようだった。とりあえず、あまり人がいない穴場を見つけないとな。そう思い立ちあがろうとしたとき
「よう、中一以来だな」
「お前は、、、誰だっけ?」
やばいマジで覚えてない。自己紹介も結局聞かなかったからな。だがそんな態度にも関わらず、
「お前らしい、返答だな。俺は後藤、後藤 拓だ。ところでどうせ一緒に飯食う奴いないだろ?付き合ってくれ」
えー、ダル。こっから全力で逃げてもいいんだが、目立つよなぁ。仕方ない。
「わかった。だが食う場所は選ばせろ。移動するぞ。」
「りょーかい」
「とりあえず、人がいないとこ探すか。」
廊下に出て、歩き出す。そのときすれ違った銀髪女子を捉えた。珍しいな。だがまだ気づいていない彼女が微笑んでいたことを。
「こんな穴場があるとは!探して正解だ!明日からはここで食おう。お前は嫌なら来なくていいぞー」
「いかにも来てほしくなさそうだな」
「そうね、では私は同席されてもらおうかしら、神童さん」
「そんなものはもう捨てた...待て、なんで言った?というか誰だよ。いつからそこにいんだよ。」
「一度に質問が多いわよ。まあいいわ。答えてあげる。まず一つ目かつて神童といわれた青年であるからそう呼んだまで。二つ目あなたが本気でやっていた時に、圧勝された者よ。三つ目私はずっとここにいた。あなたたちが気づかなかっただけ。」
「なんつー影の薄さ。」
正直羨ましいぞ。
「で?どうなのよ。部活どうするの?」
「そんな話してなかったよな?」
「する流れだったし、食べ終わった後にするつもりだった。順番が変わっただけ。」
「ちょっと待て。なんで入る前提なんだ。俺は入るつもりはない。強行手段を持ってるわけではなかろうな?」
グッと唾を飲む。
「あなたの願いを叶えましょう。少なくとも私にはそれができる。」
なっ、あれは実現不可能だ。
「まぁ考えておきなさい。時間とってしまったわね。早く食べるわよ。」
はっ?時計を見ると、昼休みが終わるまで5分を切っていた。
「あのクソアマっ!」
当然ながら次の授業は遅刻した。
「何が初日から遅刻ですか、先が思いやられます、だ!元はと言えばあいつが!」
多少あのクソ野郎について調べさせてもらった。確かに俺はあいつと一度戦っている。
(けど)
俺は一枚の紙を取る。
———不戦勝じゃねーか。
何を企んでいるのやら。正直今の俺にはクソというほどどうでも良かった。とりあえずカフェでも行って、本でも読むかー。
「待ちなさい。———君。」
パッと振り返り、戦闘体勢に入る。なんだと、赤き瞳、銀髪、中身と釣り合わないほどの幼子の容姿。何者だ。
「なぜ俺の名を知っている。」
「知ってますとも。あれだけのことをして、こっちの世界へのこのこと逃げてきたんだから。こっちの界隈では有名人ですよ。あの鉄壁を乗り換えたたった一人のヒューマンとして。」
「やめろ、俺はこっちでのびのび生きていくんだ。お前らの戦争に巻き込むな。」
「別に私は巻き込みたいわけではないんです。協力を頼みたいんです。共に神殺しの英雄、あるいは大罪人となろうではないか。」
何言ってんだ、コイツ。あいつらは戦ってどうこうなる相手じゃないぞ。
「何言ってんだ、コイツ。あいつらは戦ってどうこうなる相手じゃないぞ。ですか。では私も神だとしたらどうしますか?」
「何言って、....ちょっと待て。お前思考回路が読めるのか。それにお前が神?」
「報酬は用意しよう。神の権能を使えば人一人分くらいの願いは叶えられる。」
そんなことがあるはずない、と割り切れない自分がいた。




