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第68話~潤滑油~
「志望動機は」
─特にないですね。
「特にない!?たかだかコンビニのバイト面接なんだから嘘でもなんでも言えば良くないかい?」
─いや、ないですね。結構頭黒いです。
「髪の毛で選別するような高級地区じゃないぞここ。コンビニ面接くらい頑張ろうよ」
─それ以上詰めると"ツレ"呼びますよ。
「受かる気ある?」
─受かる気しかしないですね。それ以外の未来が見えない。
「ええい埒が明かん。じゃあこれ、モノで例えると何?…?」
─潤滑油。一択です。
「うん志望動機だけであんなに詰まった子見たことないね。潤滑油差される側じゃないかな。」
─いえ。差す側です。というか潤滑油そのものです。
「凄い自信だねキミ。一周回って採用だよ。」
─私の侵入を易々と許していいんですか?
「受かる気ある?」
─受かる気しかしないですね。それ以外の未来が見えない。
なんとか辿り着いた。スライディング土下座で会場に滑り込む。
1日と1時間半の遅刻。正直ノーカンだ。地球規模でいこう。
「んお、バイトはどうなんだイ」
「受かってなかったらビルごと投げるだけだから関係ないさ。」
「んお」
突然だが未来予知だ。明日富津岬は消える。
去勢手術、決行ッ!
チーバちゃん




