第48話~青酸カリ~
「なんだココ!?正気じゃねぇよこんなんワキガと同じや」
ゴワンゴワンと声がこだまする。
部屋の構造が反射した音と逃がさないように作られているせいで耳鳴りが酷いぜ!
手持ちの黒板を試しに引っ掻いてみたらも~~う自滅しそうで石像を階段から落とす!中から青いビーズが出てきたァ!!これで赤いビーズを対を成すことが出来るわけです。
俺はオナホウォーマーもとい電子タバコの販促営業成績一位の男だ。
ナめてもらっちゃあ困るぜィ。ペロッ…!
足元が一段、二段と上がっている。
少し先ヘ進み上を見上げてみると、直径20mくらいの大きなトンネルが遥か彼方まで続いている、が、先が封じられていることは確かだった。
「クッソ、トライアスロンしてきたんだぜ??引き返すとか鮭の遡上じゃねぇカ!?食え!」
手元にレバがあったので引く。
「アアアア?!?!地響きだなァ!壊れるんじゃねぇのか…??」
轟音と、落石と共にトンネルの入り口が半透明の仕切りで閉ざされていく。
仕切りと殴ってみるが、かすかに振動する程度で傷ひとつつかない。
振動する音が微量だが反響して耳をつんざく。
サイバー高校生は、このトンネル以外に先に進む術はないことは確認済みだった。
途中ドアがいくつかあったが、扉の向こうのほとんどは虹色の壁。
ナカがあるとしても、異臭を放ったキメラが精を出し続けている光景を特等席で見れるくらいだった。ロクなジジィいねぇんだなァここはよぉ!?
手元にあるのは梯子とハンマー。
目の前に聳え立つはエグい反響するトンネルと硬めだがブルブルと震える仕切り。
「すまんな顧問よォ!!俺は"教養"なんだ!!物理でいかせてもらうぜベイベィ!?」
梯子で仕切りの真ん中まで登り、一縷の望みをかけてハンマーを振りかざす。
「"256倍振動装置"発進…これに耐えられた輩は米粒にも満たねぇゼ!!?」
トンネルの先を塞ぐ壁の材質、入り口から出口までの距離、ハンマーの威力の調整。
全てを見極め、扱う。営業成績一位のみが授けられる"天性"。
「あとでケツに挿入れるぜ!!」
「共鳴」。固有振動数と相性のイイ音波をあてがうと威力が倍増する。
威力に耐えられなかったトンネルの出口がガラガラと崩れていく。
「これで先に進めるゼ!!行くぞグロリア!!」
そこを通り抜けると、いつのまにか農家の屋根の上に突っ立っていた。
物生対立。果てなき探究。注がれるマギア。




