第23話〜難破〜
「君可愛いね。俺とカフェ行かない?」
「お断りします」
「俺が奢るからさ」
「興味ないです」
こんな感じでナンパされまくってて、正直面倒くさい。
確かに私も、自分で言うのはあれだけどかなり顔立ちが良い方だとは思う。
それに今日はいつもより気合いを入れてオシャレしているし、そのせいもあるんだろうなぁ……。
まあでも、悪い気分じゃないんだけどね?だってこんなにモテてるんだよ!?普通なら女の子として嬉しいじゃん! けど私は男だからなー。そんなこと言われても困っちゃうよ……うん。…………えっ、じゃあなんで女装してんのかって?それはね……
この方が色々と都合良いからだよ!!!(血涙)
というわけで、私はこのまま待ち合わせ場所に向かうことにした。
あのクソ野郎が来る前に早く行こうっと。待ち合わせ場所は駅前にある噴水の前だ。ここならわかりやすいだろうと思ってそこにした。……それにしても遅いなぁあいつ。まさか約束忘れたとかじゃないよね? もしそうなら今度こそ許さないぞ。二度と口聞かないし話しかけられても無視してやる。
そう思っていた矢先、背後から声をかけられた。
振り返るとそこには見知った人物が立っていた。……やっと来たか。全く遅いよバカ。
とりあえず文句の一つでも言ってやろうと口を開きかけたところで、あることに気づいた。
そいつの顔色が良くないのだ。なんだか体調が悪いように見える。
しかもなんかフラついてるし……。本当に大丈夫かな……? 心配になって近づこうとしたら、向こうの方が先に私の目の前までやってきた。
そしていきなり深々と頭を下げてきた。
何事かと思い目を丸くする私を他所に、彼は謝罪の言葉を口にした。突然の出来事に戸惑っていると、今度はとんでもないお願いをしてきた。
――どうか俺と結婚してください!!……はい?何を言っているんでしょうかこいつは。結婚してくれ?それってつまりプロポーズですか?いやまあそうなんでしょうけど……。
は?ふざけんなよお前。そもそもお前は誰だよ。初対面なのに結婚してくれってどういうこと?……というかさっきまでの体調不良はどこに行ったの?今はめっちゃ元気そうに見えるんですけど。さっきフラついていた人とは思えないくらいピンピンしてますやんけ。
どうなってるの?イミワカンナイ……もしかしてあれか?ドッキリなのかこれ?実はカメラ回ってたりしないよね? 私は恐る恐る周りを見渡したが、それらしきものはどこにもなかった。……ふむ、これはマジもんの告白みたいですね。ということは私は知らないうちにプロポーズされていたということか。
……よしわかった。まずはこの勘違い野郎に現実を突きつけてあげようじゃないか。それから判断するのはその後でも遅くはないはずだ。
覚悟しろよこの野郎!!!!
こうして女装したタケノコガールは摩訶不思議勘違い野郎に目をつけられたとさ
待ち合わせはどうしたって?そりゃすっぽかしたに決まってるじゃないか
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おもろないとかでも良いですから(切実)
恋愛って銘打ってるのに恋愛要素たまにしかないぢゃんとかでもいいんで(笑)
これがライトノベル界に革命を起こす火種になることをッ……!!!




