第20話~クランベリー~
サイバー高校生の早朝。
特注の摂取口にネジとサクラップを放り込む。
今日はご褒美の日だ。ハイオクを飲み干した。
「ちょうどいいところにキメラいんじゃん。食いてぇぜ畜生!」
家から何分か歩いたところにワキガがいた。
ウ"ゥンウウウウウ”””””と咆哮を上げ、道行くトイレの花子さんを木っ端微塵にしていた。
いつもならワキガの足のバスケットに乗っかって学校まで優雅なティータイム、なのだが。
それがサイバー高校生のモーニングルーチンだ。
今日はいつもと違うぜ!今日の俺は最高に"サイバー"だ。
ワキガの方向に匹敵するほどのエンジン音をかき鳴らす。と同時に辺りが黒と赤紫の粘土で染まる。
「体にエンジンが宿ってるぜ!ライドオン!」
「ン!?ンオオオオオ!!!ンボボボボボゴゴボゴ#&%$@@ボボ!!!!ぎひッ!^^」
いきなり乗ったからびっくりしちゃったかな。
そんな思考をよそに、学校までの最短距離を開拓し始めるワキガ。戦後を見ているようでとても感動を誘う、そんな旅愁を感じる。眼下で嬌声が聞こえるがワキガが巨大化しているせいで水平線しか見えないので知った話ではない。
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タケノコガールの昼。
不覚にも寝坊してしまったため、食堂で昼食を食べるために学校へと足を運んでいる。
足取りは軽い。
遠くから打撲音と機械音の総合格闘技が聴こえてくる。いつもとさほど変わらないが、スパイス程度の機械音が多少耳に障る。
「ようタケノコガール!!俺のエンジンが切れるまで余興と行こうぜ!」
「ご飯、食べたいな。お腹空いたしハイオクは飲めな、、飲めないって言ってんだろ!」
至近距離で飲みかけのハイオクと無数の刃が飛んでくる。何かの結界のように規則正しく飛んでくる刃のその様が今日のおかずになりそうだ。
空が瞬く間に赤紫に染まる。そしてそれも一瞬で元に戻る。
すると背後から地響きと粘土が飛んできた。
「明日には煤で埋まってるだろうな!俺のエンジンは止まらねェェェイイ!!」
花火大会の様なテンションで踊るワキガと幾何学模様を武器にトイレの花子さんを狩るサイバー高校生がそこにはいた。
元気そうでなにより。そんなことよりタケノコガールは学校に向かわなければならないのだ。
(あとで食堂の天井と〇協の施設代は奢りだなこりゃ…)
高校生の資金繰りはそう簡単にはいかない。
引き篭もってたら指から太った許さない;;




