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 登場人物&世界観紹介:第3章

第3章に登場した登場人物達や、舞台設定の紹介です。



【主要登場人物】


<エディ=ティオン=フラックオース>

フラックオース一家の長男。30歳。

普段は極道親分のように強面に似合うスーツで外を歩くようだが、戦闘時には袖を縛った黒装束のような出で立ち、いわばその勝負服で長巻を武器に戦う。極道組織の親分の第一子ということで、組の中では若頭として扱われ、父スマーティオの後を継ぐのは彼であると確実視されていた。当人もその筋に対しての責任感が強く、多少荒っぽい性格であるのはさておいても身内当たりも良く、若くも組織内で人心を集めていた。

若頭という立ち位置に甘んじず、昔から激しい出入りにも挑んできたらしく、長巻と小銃の扱いに長け、戦闘能力は非常に高い。左腕が使えない傷を負っていたとはいえ、戦闘が本職の騎士ユースと渡り合った実力は特筆に値するものである。父スマーティオの死没のきっかけを作った騎士団、特にユースに対しては並ならぬ憎しみを抱いていたようで、必勝の想いを乗せた薙刀捌きで一度はユースを追い詰めたが、粘り腰の強いユースを攻めきれずに敗北した。


<ヴトラーク=サティーノ=フラックオース>

フラックオース一家の次男。29歳。

黒のタンクトップにジーンズという筋肉付きのいい体つきで、尖った金髪頭の大男。フラックオース組の跡継ぎ問題などには全く興味がなく、その辺りは兄のエディに任せて、普段は遊んでばかりのボンボン暮らしを楽しんでいた奔放者。一方、そのぶんなのか責任感のある兄のことは尊敬していたらしく、暴力で解決するような荒っぽい案件には進んで乗り出し、兄の面倒や手間を増やすまいとしていた経歴も持つ。得意とすることがことだけに、性格も大雑把で乱暴、しかしある意味では環境に適した性格の持ち主だったとも言える。

太い腕に装着する二枚の大きな盾で防御を固め、かつ下方伸びの盾は敵を殴る武器にもなり、攻防ともに優れた戦闘員として力量は高い。しかし、力では勝りながらもルザニアの渾身のスピードについていけなかった一瞬が致命的となり、脚を断たれる形で戦闘不能にされ、敗北した。


<マルティア=プリクティオ=フラックオース>

フラックオース一家の長女。26歳。

スリットが目立つオレンジの一枚着を身に付け、美脚をちらつかせる艶かしい風貌の女性である。茶髪の

ブロンドヘアーの下の顔は美人だが、非常に勝ち気な性格を象徴するように目つきは普段から鋭い。

実は案外気風のいい性格の持ち主で、尖ったところはあるが気立てのいい女性であり、彼女のことを知る者からは姐さんと呼ばれて慕われることも多かった。ただし、顔を傷つけられることは絶対に許せないようで、銃弾で彼女の頬を傷つけたアルミナに対しては、一度捕えて裏路地に連れ込み、徹底的に痛めつけるほどの残虐さを見せた。ただ、それは顔を傷つけられたからであり、普段からあれほど残虐に人を痛めつけることを好むような、真性のサディスティックな性格の持ち主ではない。

持ち主の意のままに動く特殊な鞭を扱い、それで中距離攻撃や、近接戦においての攻防も叶える。兄二人ほど戦闘能力に特化しているわけではないが、それなり以上には戦える方ではあるようだ。ハフトの都を襲撃した際は、魔物使いに借りたヘルハウンドの群れを統率しており、状況を見極めて手駒を的確に操る統制能力の高さも見せた。むしろ彼女の本分はこちらなのだろう。先述のとおり、逆鱗に触れたアルミナを身動きとれなくしてさんざんに痛めつけたが、一瞬の隙を突いたアルミナの強攻策に足を掬われ、失神させられ敗北する形となった。


<デイビス=イオーナ=フラックオース>

フラックオース一家の三男。24歳。

紺の紳士服で眼鏡をかけ、杖を手にした身なりのいい風貌。戦火の中でもそのような着こなし、戦場には向かぬ革靴履き、オールバックの黒髪もぴっちり決めてきている姿からも、どんな時でも身なりの優先順位が高い性格であることが窺える。慇懃無礼に丁寧な口調を用いるが、口様と異なり性格はあまり良い方ではない。

魔法を扱い戦闘手段とし、使える魔法の数もそこそこあって、魔導士としての腕はさほど悪くない。ただし、それは自分より実力の劣る相手をいたぶる程度のことは出来ても、地力で自分より勝る相手に肉薄するための付加要素が他にあるわけでもなく、勝てない相手にはどう足掻いても勝てない程には脆い実力である。魔導士としては遥かに高みにある年下のチータに、半ば子供扱いされるような戦い運びで敗北した。




【魔物図鑑】


【狼属】ヘルハウンド

赤々とした、まるで炎を纏ったような体毛を全身に持つ、狼の姿をした魔物。本来は山などに過ごす魔物であり、特に山火事を避けるためか、開けた岩場に生息する例が多い。

普通の狼、あるいは雪山に棲むスノーウルフと同様に、風貌どおりの攻撃性と鋭い牙を持つが、何と言っても最大の特徴は火を吐くこと。火球を口の中に作り、着弾すれば爆発する火球弾を放ち、獲物を焼いて仕留めて、焦げた肉を食らうことを好む。災厄を広げる恐れのある魔物として、かなり危険な一種と分類されやすい。


【蜻蛉属】キラーリベル

人が背中に悠々と乗れるほどの、巨大な体躯を持つ蜻蛉(とんぼ)の姿をした魔物。作中に登場したものほど大きな種はかなり珍しい方で、使役していた人物が、どこでこんな魔物を仕入れてきたのか不思議なほどだとさえ言われる。

巨体に比例する大きな(はね)で起こす強風は人を吹き飛ばすほどで、それだけでも充分な攻撃手段となる。また、そもそも蜻蛉は獰猛な肉食動物であり、その鋭い顎で獲物を噛み千切る力は相当なものである。風で獲物を転がし、吹き飛ばし、地面や壁に打ちつけて弱らせた後、ゆっくりと食するという狩り方を得意とするようだ。飛翔能力を持つゆえに地上からの攻撃は届きにくく、その翅が起こす強風は飛び道具を退ける防御手段としても有力であるため、本来ならばかなり討伐の難しい魔物の一体である。




【舞台設定】


<ハフトの都>

セプトリア王国内にあり、王都の東に位置する大きな都。

現在は旧アルバー帝国を吸収し、旧アルバー帝都であったアルバーシティがセプトリア王国第二の都とされているが、それ以前はここハフトの都がセプトリア王国第二の都とされていた。面積も人口も少しだけ王都を下回る程度の大きな街で、さらに西へ進めば海に面する港町があり、そこと王都を繋ぐ中継点としてのはたらきも大きく、栄えている。

全体的に農業に秀でるセプトリア王国の特色は、ここハフトの都にも表れており、都らしく華やかに栄える一方、農作物を育てる区画も広く確保されている。自給自足ぶんの作物を生み出し、出荷物としても優秀なそれを生産する街のバランスは良く、それも栄華を保っている大きな要因だろう。今でもこの街こそがセプトリア王国の第二の都だと主張する者は残っており、その言葉が説得力を失わぬほどには、その存在によって王国の繁栄を支えてきた、歴史ある街の一つである。


<シェバの町>

魔法都市ダニームに向かうナナリー女王が、その途中に立ち寄る――と、表向きには予定立てられていた町。それはハルマが、無法者がナナリーの命を狙う可能性ありとして、その目をくらませるために作った流言であり、実際にはユース達は訪れていない。

町としての特徴としては陽気なもので、昼は平日も街角で弾き語りが行なわれることも多く、夜になれば繁華街の劇場がよく栄える。特別な政策や町おこしをしたわけではないのだが、長い歴史の中で"そういう町"としての風土が定着したのか、国内の音楽家の皆様がよく集まり、そうした傾向に拍車をかけている。おかげで観光客は年間を通して少なくなく、町の収益を上げるのに一役買っているそうだ。

ナナリーもこの町の空気はお好きのようで、彼女が魔法都市ダニームへの旅中に立ち寄るという話を聞いた者には、真実味のある予定話に聞こえたはずである。そういう意味では、情報操作のスケープゴートには適切な対象だったとされる。

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