5.魔法
遅くなってスミマセンm(*_ _)m
狩り場に向かうため、私達は走っている。
フェンリルの力を手に入れてから数ヶ月。
身体のバランスの取り方等の練習をして、漸く私は、このフェンリルの身体を使いこなせるようになった。
全速力で走れるようになったから、もう狩り場に到着する。
「ブギィイィィイ!」
例の猪が、何処からともなく現れる。
そして私は猪に向かって、右前足を振り下ろす。
空を切るような感覚だか、私は返り血を盛大に浴びる。
初めこそ魔物を殺すのに抵抗があったけど、今では返り血を浴びても何とも思わない。
そんな自分が怖いけど、この感覚はここで生きていくためには必要なもの。
いつまでも怖じ気づいていたら駄目だもんね。
私は真っ二つに引き裂かれた猪の前で座り、解体もせずそのままかぶり付く。
フェンリルの姿だと調理しなくていいし、逆に生の方が美味しく感じる。
流石、獣って感じだね。
フェンリルって魔物だから食事いらなくね?とも思ったが、普通にお腹が空いて倒れそうになった。
いつも十数分かけて食べていたが、数分で食べ終える。
そしてササっと寝床に帰り、元の姿に戻る。
フェンリルになるときに、着てるものが弾け飛ぶから私は裸になる。
そんな私を見て、フェンリルは異空間から質素なワンピースを取り出す。
私はそれを受け取り、早速着る。
これって何処から入手してるんだろう。
それにしても、やることない。
ここには娯楽も無ければ勉強道具も無い。
何かあるとするならば、この雄大な自然だけ。
ん~、何か無いかな……
あ、そうだ!
私は貰ったばかりのワンピースの存在を忘れ、フェンリルになる。
口を大きく開き、イメージする。
フェンリルが炎で猪を殺っていたあの姿を。
すると、私の口から例の猪の大きさを上回る大きな炎が出る。
成功だ!
私は口を閉じ、心の中でガッツポーズをする。
私は詠唱が出来ないから、魔法が使えなかった。
しかし、魔物は本能的に魔法を使うので、詠唱を必要としない。
私は捨てられた頃から野生的な生活をし、更にフェンリルの姿になり上手くイメージ出来たことから、魔法を使うことが出来た。
この調子で……!
私はフェンリルが使っているのを見たことがある、風、氷、雷、水、無、光魔法を使うことが出来た。
一応見たことの無い闇魔法も試したけど、これは使えなかった。
恐らく詠唱をせずに魔法を使うには、イメージが大切なんだろう。
私が魔法を使っていると、フェンリルが近寄ってきてしっぽをぶんぶん振りながら、顔や身体を舐め回す。
えへへ、褒めてくれてるのかな♪
物理も魔法も出来るスーパーセシルになったから、これでフェンリルに力を借りなくても生きていけるんじゃないかな。
私にドンと任せとけ!
私は誇らしげに鼻をならした。
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