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頑固で融通が効かない
「……それは」
今までの話は月陽の気持ちだ。
私のことを思って、互いのより深い理解の為に今の形はベストじゃないという事。それは分かった。
けど、私はそう思わなくて。
「恋人のままじゃ駄目なの」
自分でもびっくりするくらい弱々しい声で月陽に縋る。
ちょこんと袖を掴む。
「私は嫌だよ……」
こんな事でより好きなんだって再認識したくなかった。
離れるのが辛いし、形が変わるだけなんて簡単な事じゃない。
「意見が合わないね」
月陽はそう言って笑う。
月陽もまた、辛そうに笑う。
「私らしくなかった」
こうなった月陽はてこでも動かない。
頑固だ。融通が効かない。
なら、初めて会った時を傚うしかない。
「私は恋人だよ。ずっとね」
「だからっ」
「でも、納得しないんだね」
「そうだね。ごめん」
「月陽のわがままだもんね。でも1年しか許さない」




