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こんなはずじゃないのに ③

 ステージが変わるタイプのボス……!

 私たちは落下していく。この高さから落ちると落下ダメージも相当なものになるだろう。

 私は空を飛び、二人をキャッチし落下ダメージを防ぐ。


「また溜めて放つ。アフロモンキーとエロワードは私のサポート」

「了解だ」

「まかせろッキ!」


 私はMPをポーションを飲んで回復。

 そして、熾天使砲(ウリエル)を溜める。サクラゴーレムは溶岩の中に入り、溶岩をぶっかけてきた。


「チッ」

「乱されるなよエルくん! 私たちを信頼したまえ!」

「わかってる!」


 落ち着いて回避に専念するんだ。

 一分。およそ一分逃げ切ったら勝ち。その間攻撃を避け続けることなんて容易いじゃないか。

 本来の攻略ではないのだろう。だが、圧倒的な火力によるゴリ押しは時に正義でもある。どうせテンコたちと一緒にもう一回やることになりそうだしその時は正規の方法でやるとも。


「うきゃーっ!」


 アフロモンキーがぶん殴られ、そのまま消えていってしまった。

 やられてしまったか。しゃあない。エロワードがやられたらマズイが……。


「お、おーにさんこちら! 私もいるんだよっ!」

「サンダルはあまり無理しないでよ!」

「ここまで来たら勝ちたいじゃん! 私も足手纏いのままは嫌だもん!」

「でもヘイトはがっつり私に向いてるから煽っても意味ないぞ!」

「そうなの!?」

「この技はヘイト買うんだよ」


 岩が投げられる。

 私はギリギリのところでかわした。アフロモンキーがいない今、時間稼ぎはエロワードのみだ。

 いまさら正規法でやるのもだるい。このスキルで終わらせる。


「残り何秒だ!」

「40秒!」

「ちぃっ! ここまで来て私も死にたくはないが……いざとなったら肉壁も視野に入れるべきだねぇ……」


 私は今現在回避以外の行動ができない。

 火力が高いがその分隙だらけ。だがしかし、私は運動が得意だ。回避できない攻撃さえこなけりゃ問題はない。

 すると、サクラゴーレムは床を思いっきり叩きつける。


 すると、地面が競り上がり全方位に攻撃。


「っぶねぇ!」


 なんとかダメージを喰らわず、溜めも維持していた。

 二人は大ダメージを負ったようだ。だがしかし死んではいない。


「ヒーリングボムを使いたいが……。あれも攻撃判定がある。巻き込む可能性がある以上使えないな」

「残り10秒!」


 ゴーレムはこちら目掛けて突進してくる。

 私はギリギリでかわし、エロワードの背後に回り込む。溶岩の中には私たちはいけない。さっきより範囲が狭くなった分回避が難しい。


「オーケーだ。肉壁の役割を請け負った」

「いや、もう終わりだよ。"フルカウント"」


 私は熾天使砲をぶっ放した。

 極太のレーザービームがサクラゴーレムを包み込む。このビームは相手の弱点属性になる。

 ビーム自体の威力、そして弱点倍率。どんなにタフでもこの程度のサイズのモンスターならば二発。レベルも高いからな私は。


 私の人差し指から煙が上がる。

 サクラゴーレムはそのまま、地面に倒れて消えていく。素材を落とし、そして洞窟の奥の道が開く。マグマの地下洞窟から次エリアいけるのか……?


「っし! ゴリ押し最強!」

「しばらくは時間稼いでビームのほうが早そうだねぇ」

「嫌だよ。溜めるのにまっじで集中力いるもん。当たらなかったら意味ないし。サクラゴーレムは動きがまあまあ鈍重だから当てられたけど素早かったりしたら無理」

「それもそうだよね〜」


 というか今回はビームがまあまあ当てやすかったから勝てただけだしな。

 

「とりあえず第五エリアに行ってみよう。和風テイストなら楽しみだ」








エル「ゴリ押しで済むんなら全部そうする」

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