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私たちに必要な者

 やっと素材が全部そろった。

 大量の素材の数。アルットンのところに持っていった。


「こ、これで全部そろいました! 本当にありがとうございます!!」


《特殊クエスト:アルットンの夢 をクリアしました》


 というアナウンスが流れる。

 アルットンはガサゴソと何かを取り出した。それは7枚のスキルの秘伝書だった。私、テンコ、ブリさん、セルリアン、アルト、サターン、サンダルに配れということなのだろうか。

 これしかないと差し出してきたスキルの秘伝書は全部最高レア度である。このクエストやってよかったと思うが、こんなに大量のスキルの秘伝書をもらってもいいのだろうか。


 とりあえず拠点に戻って分配することにした。


「あたいはいらねぇぜぃ。あんましスキルが必要ねーからな」

「私は運命のお方が喜んでくれるのならそれでも……」


 ブリさん、セルリアンはいらないと言い出している。

 だがしかし、二人も働いてくれているからなぁ。あげないわけにもいかないんだが。でも二人は意固地として受け取ろうとしないし、しょうがないので余った二冊は分配することになった。

 レア度8のスキルの秘伝書は欲しい人が多いだろう。セルリアンは私に一冊と言っているけどそういうわけにもいかない。


 私は別にもうスキルは結構持ってるし、今あるスキルでも十分戦えるから……。


「私のも誰か使っていいよ。私はもういいや」

「え、いいの?」

「ただでさえ今も忘れて使ってないスキルもあるし、これ以上もっても持て余すだけだしね。それなら欲しい人が使ってくれれば」

「じゃあ私とサンダル、アルトにサターンの四人か。誰か一冊余ることになるなぁ」

「ならウチも一冊でいいよぉ。ウチ採掘がメインだしねぇ」


 ということで、二冊使うのはサターンとアルト、テンコの三人となる。

 スキルの書を使う四人を眺めながら、私はあることを考えていた。


「……なぁ、錬金術師仲間に欲しくないか」

「あー、ですね」


 今回のクエストで行くことになったあの謎の遺跡で痛感。

 MPをバンバン使う私はMP回復ポーションの消費が段違い。そもそも私自身消費MPが多いスキルばっかりで軽減するスキルも何もない。

 道具屋でMP回復ポーションをいつも爆買いして事足りていたのはいいものの、今現在お金がそこまでない。あの鉱石爆買いでほとんどすっからかんになってしまった。


 仲間に錬金術師がいれば量産してもらって買う必要もなくなるんだが……。


「エル! めっちゃいいスキル手に入った!」

「お、よかったな」

「塩い!」

「なぁ、テンコ。錬金術師仲間に入れないか」

「え、なんで?」

「MP回復ポーションを作ってほしいからだよ」

「あー……」


 MP回復ポーションがなかったら普通にスキルをポンポン使えるようにならない。

 私の持っているスキルは強力ではあるものの、一発しか打てなかったりするものばかり。それこそ熾天使砲(ウリエル)とか段違いで使う。フルカウントを放つとほぼすべてのMPが消し飛ぶ。

 なるべくお金を使わずに手に入れるには錬金術師を仲間に引き入れたほうが手っ取り早い。


「んじゃー、募集してみるかぁ。いい人いるかなぁ」

「ならあたいの知り合いに錬金術師プレイしているやつがいるぜ。変わった奴だがそれでいいなら引き入れてもいいんじゃねーか?」

「あ、知り合いがいるなら好都合。紹介して!」

「よし来た。ログインしてるみてぇだからメッセージ送っておくぜぃ!」


 変わった奴って言ってたけど……。どんな人なんだろうか。










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