ep.35
「火山の奥とはおそらくこの辺りだろう。ここには活火山が近くにあるとのことだ。だが妖精の森、賢者の塔に至ってはまるで見当がつかん。地底世界なぞそもそもワールドマップにすら載っていない可能性がある」
『行き方自体は簡単だよ?』
「ミウロゥ。向こうはどうした?」
『キミのマザーが相手してるよ』
見てみればマザーと2人が遊んでいた。
マザーに遊ばれていると言った方が正しいか?
楽しそうだからまぁいいが。
「で、簡単って?」
『ここ、火山の河口から直接入るの。燃え尽きるくらい熱いけど……あぁ、あの時は竜王の加護を貰ったんだった』
「まさかの竜王かよ」
地底世界に行こうと思ったら、まずは火山の奥に行かないといけないのか。
前提条件がだいぶキツイな。
「ふむ……ミウロゥ殿にお聞きしたい。冒険者ギルドを通して依頼という形で我々異界人を案内することは可能だろうか」
『どうしても困ってるなら手伝う、そうじゃないならダメかな』
「理由をお聞きしてもよろしいか?」
『まず危険すぎる。次に竜王が許可を出さない。例え出したとしても、地底世界は遊びに行くような場所じゃない。あそこを治めるは魔の王、通称魔王だよ? そんな世界に住む魔物……モンスターだから、もちろんそこら辺にいるモンスターとは格が違う。私も1人で地底世界なんて絶対歩きたくないし』
とんでも情報のオンパレードだな……
レンなんて泡吹いて倒れてるし。
「なるほど……では許可を取るためにはどのようにすれば?」
『竜王に勝ったらいいよ。アレは自分を倒した相手となら話だけは聞くから』
「竜王と……なるほどなるほど」
1人頷くファーザー。
まさかとは思うが……
「特攻でもするのか?」
「フッフッフッ、まさか。私1人でどうにかなる話でもあるまい。ところで、我が息子よ。穏やかで波風1つ立っていない池に石を1つ投げ入れたら果たしてどうなると思う?」
突然なんだよ。
そんなの波紋が広がるだけ……
「他の異界人達か」
「ご明察。公式掲示板というものが存在するのだが、今はロケット開発で生産職や素材集めに奔放しているプレイヤーなどは大忙しの反面、戦闘職のプレイヤーは精々適度に納品をする程度。活躍の場は宇宙に出てからになるのでな。つまりは暇を持て余しているのだよ」
「他の異界人に伝えてもいいか、ミウロゥ?」
『いいと思うよ。いつかは知られることだし、アレも多分暇そうにしてるだろうから。場所は……うん、だいたいこの辺りを探したらいいんじゃないかな?』
世界地図に描いてある山の周辺をグルリと囲うように円を書く。
結構広いな……
「ご協力感謝いたします。他のエリアに関しても伝えてよろしいですかな?」
『賢者の塔と妖精の森? いいけど、場所までは教えられないよ? 妖精の森に関しては誓約を結んでるからね』
「それでもそういったエリアがあると言うだけで、我々異界人は浮き足立ってしまうものなのですよ」
よく分かってない顔をしてるミウロゥ。
大丈夫だ、俺もわからん。
今回もお読みいただきましてありがとうございます。
掲示板回があると思いました?
作ってみようとして挫折したのでないです……
あまりの下手さにひっくり返りました。
他の作者さん凄いですよね……




