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とある貴族の成長記録  作者: 安芸紅葉
第1章 幼年期・修行
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第5ページ 風の精霊

先週は投稿ができておらず申し訳ありません。

ですので、本日は二話更新となります。

二話目です。

セレナさんに精霊魔法の手ほどきを受けてから一年。

俺は、時間さえあればメイド達に頼んで裏庭へと連れてきてもらい、精霊と触れ遊んだ。


精霊は色ごとに種類が違い、黄緑色は風精霊(シルフ)、緑色は樹精霊(ドライアド)、黄色は|土精霊((ノーム)、青色は水精霊(ウンディーネ)、白色は光精霊(ウルティマ)、紫色の闇精霊(シェイド)、赤色の火精霊(サラマンダー)、水色の氷精霊(ネヴァン)などがいる。

その他にもたくさんいるそうなのだが、紹介しきれないし、俺はまだ見たことない。

そのうち見る機会もあるだろう。


下位精霊は長い年月が経ち成長すると、その格を中位へと上げる。

中位精霊になると、それぞれ別の姿と、個性を持つようになる。

リィーエンさんと契約しているリーンは上位精霊なんだそうだ。


契約とは、精霊魔法を使うに必要なもの。

中位以上の精霊とは個別に結び、下位精霊との契約は精霊王への誓いの儀式により成立する。

俺はこの儀式を、次の満月の夜にすることになっている。

一年かけて、精霊との絆も深まった…ような気がする。

セレナさんが言うには、契約の時期が来たということらしい。


特に難しいことはないらしいけど、緊張する。

次の満月は明日だ。

なんだか期末テストの前のような落ち着かないそわそわした感じ。


今更何をやっても遅いと思うけれど、何かしていないと落ち着かないので、毎日の日課となっている裏庭での精霊たちとの触れ合いをしていた。

俺が精霊を視ることができるからなのか、俺は精霊たちに囲まれていると妙に落ち着いたりする。

最近では、体内の魔力を操作することもできるようになっているので、精霊にあげたりもしている。


そう、この魔力操作なのだが、実はかなり難しい技術らしく、俺がそれをやっているのを見てローザが目を丸くしていた。

誰に習ったのかとか、どうやってやっているのかとか聞かれたけど、なんとなくとしか言いようがない。

それを聞いた母さんは天才だ!と騒いだし、父さんは笑いを押し殺すのをまた失敗していた。

父よ、もう無理はしなくていいんだぞ?


『あら?』


俺がいつものように精霊に魔力を与えながら触れ合っていると、上から聞いたことのない声が聞こえた。

そちらを見ると、黄緑色の服を着た一人の女性。

いや、一人の精霊。


『久しぶりに来てみれば、精霊の見える人の子がいるとはね』


栗色の髪を靡かせて、空を漂うその精霊は、とても美しい姿をしていた。

俺はその姿に思わず見惚れてしまい、はっと我に返る。


「は、はじめましてっせいれいさん!ベンジャミンですっ」

『うふふ、初めまして人の子。私は風の精霊よ。あなたはこの家に新しく生まれた子?』

「は、はいっ」

『そう。この家の大木は私の好きな場所なの。たまに来るのよ』


たまにって…一年間通っていたけど会わなかったよ?

精霊のたまにはそれこそ一年以上の間隔なのだろうか。


『エルフでもないのに精霊を視る不思議な子。それにあなたの魂は、あなたの姿とはまるで違うわ。こんな魂は初めて視る』


その言葉に、俺はドキッとする。

後から知ったことなのだが、精霊には相手の心の奥の本質を見抜く「真実の瞳(スピリチュアル・アイ)」という固有能力があるそうだ。


『あなた、契約はまだね?』

「は、はいっ。あしたのよるすることになってます」

『そう、ならば明日また来るわね』


風の精霊は、そう告げると、また風に乗って流れるようにどこかへ行ってしまった。

明日また来るとはどういう意味だったのだろうか?

その時の俺はまったくわからかった。

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