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SS
半月の月が雲に霞み不気味に淡く光る深夜。
ギャア!!ギャア!!
人里離れた山小屋で、断続的に何かの叫び声が微かに漏れる。
だが、街からも人里からも離れたこの場所でその叫び声が誰かに聞かれる事は、無かった。
山小屋の奥の部屋。その更に地下、石造りの殺伐とした部屋。
明かりは部屋の隅に置いている蝋燭。
天井から鎖で何かがを吊るされ、ジタバタと逃げようと必死にもがいている。
だが、太く強固な鎖はガチャガチャと音を立てるだけだった。
部屋の隅には小さな檻が乱雑に置かれ、その中では小さな魔物が窮屈に押し込められていた。
その時、何者かが部屋に入ってきた。
ギャア!!ギャア!!ギャアアア!!
その瞬間、吊るされた何かが一層に激しく暴れ、檻に押し込められた魔物は怯えるように身を小さく震える。
次の瞬間、
ギャア!!
ゴト、
叫び声が途絶えたと同時に、何か重い何かが床に落ちた。
何者かが落ちたモノを拾う。
揺れる蝋燭の淡いオレンジ色の明かりが不気味に笑う口元を淡く照らした。
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