表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ZONE  作者: 北斗 白
海聖高校編
14/46

episode14

海聖高校編9話です

「え、いや、ちょっと待って。そんなとんでもない奴が何でこんな所にいるんだよ」


僕は早々に足を動かして奏真との距離を詰め、この世に存在する常識人が数秒もかからないで思いつくであろう、ごく純粋な疑問を投げる。


「まあまあ落ち着けって。ここじゃ美人監督の指導の邪魔になるからさ、俺が今から連れて行く場所でゆっくり話そうぜ。監督には後で話すんで」

「あ・・・ちょっと!」


奏真は校舎正門の方へ振り返り、制服のポケットに手を突っ込んで歩き始めた。


(なんて自分勝手な男なんだ・・・)


「行ってしまったわね・・・。彼の言った通り、私は後で話を聞くから、今は二人で話してくるといいわ」


監督の表情を見ると、驚いて大きく開いた丸い目と、緩んだ口元が直っていて、第一印象で感じたクールビューティーな監督に戻っていた。


「おーい蹴也! 早く来ないと置いていくぞ!」

「はいはい、今行くよ」


奏真のかす口調に、「ふうっ」と溜息をつきながら、監督と眼を合わせる。


「それじゃあ監督、また後日伺うので」

「ええ、次からは練習道具も持ってきなさい、参加は自由よ。それと、雨宮君にも言っておいてちょうだい」


監督に少し深めな礼をした後、奏真の方へ腹を向ける。

桜の木陰こかげの上を歩く一人の背中と僕との距離は、自分の立つ位置から現実的リアルな距離で測ってもそこまで離れていないだろう。だが、雨宮奏真という存在自体が、自分と比べて遥か遠く、いかに大きい存在であるという事を改めて感じた。

僕はグラウンドに背を向け、桜の風が運んでくる日光に照らされながら、影の方に向かって歩き出した。

他の話と比べて文章量が少なめですが、区切りがいいのでここまでとさせて頂きます!

その分次話は少し多めです!

文章量も少ないので、後書きも勝手ながら短めに締めさせてもらいます。


ZONEのイラストや近況報告は、活動報告、又は北斗白のTwitterでつぶやいているので、チェックお願いします。

@hokutoshiro1010

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ