27.ショックリな事件も起こります③
これでショックリ事件は終わり。
『…チーフ。この件については、もう少し情報がないか調べてみよう。もっと大きな何かを“やらかす”前に、決定打を見つけておかないとね…。彼女なら、何かまたやりそうよ』
そう。所長に彼女…と呼ばれた町田さん。
プライベートでも安定せず、あたしも、ちょくちょく相談を受けてはいた。
プライベート“でも”
ということは、当然仕事にも不安定さは隠せず。
以前は、可もなく不可もなく、与えられた仕事は出来ていた。
…が、最近では指示された仕事も集中できずに、不可だらけだ…。
ご主人やお姑さん、義姉さんへのストレスを他の社員にもこぼすようになり。
他の社員も、あたしに相談してくる始末…。
ふぅ〜…
どーしたもんかな〜。
あたしとしては、他の社員への示しがつかないから。彼女にも、仕事は厳しく指導しているが…。
助けられるなら、いや少しでも助けになるなら…と思っているし。
…でも、実際あたしのフォローが効かないところへ行きつつある事にも
正直、嫌気がさしてきたというのもホント…。
…てかっ!
所長に報告するの
ビビったーっ…!
…思ったより怒ってないし、冷たーい視線もないし。
逆に、冷ー静ーに指示を出す所長の考えが
あたしには、まっっったく読めません。
…だーかーらー
所長はコワイんだってばっ!
と、冷や冷やする背中を抱えて、一日仕事をしましたの。
…帰りに、カッコ○トウ買ってかえろ。
ゾクゾクッ…
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
それから三ヶ月後、決定的な情報や証拠は出てこないまま
彼女…町田さんは、退職することになった。
彼女からの依願退職だった。
『家のことや仕事のことが重なって、かなりのストレスになっていたと思います。少し休んで、家のことに専念します』
とのこと。
正直、今の社員数で業務こなすのがギリギリ。
『…ねぇ、チーフ。これは、いい機会と思ってよ。彼女から言ってきてくれた、このタイミングを逃してはダメよ』
と、所長。
あのあと、決定的なものはなかった…が。
所長には言わなかった。
他のクライアントから、聞きかじった…と部下の一人が、あたしに耳打ちしてきたこと。
内容は、ほぼ前にあたしが聞いたのと同じ。
やはり、又聞きだけど…。
その部下には、口止めしている。
あたしを信頼して、報告してくれた部下は
私観を入れず
事実を客観的に報告してくる
普段からの業務態度をみて、その報告をあたしが判断した。
やはり…不正な金銭受注があったかな…。
町田さんとは、三年間一緒に働いた。
その間、仕事、資格、家庭の相談、アドバイス…イロイロとあたしなりに思ってやってきた。
「実らなかったな〜。裏目に出たか…」
決して、裏切られたとは思わない…。
ただ、ただ…残念。
「なんでだよーー…っ」
びっくりと、ショックが一緒に起こる時は衝撃が大きいので。衝撃吸収し、和らげることばとして使います。
ツライ話で、暗くなってゴメンなさい。
次回から、いよいよっ!牧くん視点です!…えっ?期待してない?




