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あるアラサー女子の恋もよう♪  作者: ステラ
第1章 アラサー女子のイロイロ
19/70

19.気持ちが届かないから、恋しいのでしょうか。

数年かけて

思い出したよ…。




「だからね。自分の想いには素直でいたい。


牧くんのこと…いいなぁーって思ってるの」


と…顔がほてってる。

うん…自分でわかるくらぃ。

「きっと真っ赤だろーなぁ…」と妙に冷静なあたしもいて。

ハンドタオルで顔を隠しながらも、やっと…。


言えたー。



“あなたのこと、いいなぁーと思ってる”

あたしがよく拝見させて頂いているサイト。

ALL ○boutに載ってた。


もし告白失敗しても

“友達としてね〜”と

どちらにでもとれる言葉。

…そのまま文献を引用。


アラサー女子の精一杯のプライドを…


『…ありがとうございます。でもまぁ〜、これまでの関係で。よろしくしてやってくださいね』


……「う…うん」???


あれっ?

ちゃんとあたしの想い

伝わってる?

あれれ…?


じゃりじゃり…。

(かしこい皆さんは、すでにご存知かと…。)


その後のことは、まっったく何も記憶にございません。


政治家の偉いヒトタチが述べる逃げ口上。

「んなアホな!あんた何言っちゃてんのー?自分のやったこと覚えてないって、酔っ払いくらぃよ〜。嘘ばっか!」

って言ってましたよ、あたし。


…申し訳ございません。

あたくしの不徳の致すところでございまし。

(あ、噛んだ…)


あるよねー?うんうん

忘れちゃう…てか記憶になくなる!あるある!



バタンッ『ありがとうございました。また…』


車で彼を自宅に送り届けたとこで、ふっ…と意識が戻る。


彼の部屋を見上げると

明かりが、ほんわりと灯った…。


…ちゃんと伝わってる?

あやふやな文献を引用するんじゃなかったな。


ゴソゴソと携帯を取り出し

「ちゃんと伝わってるかどうか、分からないからメールするけど。

私あなたのこと好きですって、言ったんだよ?」


ピッ…


…♪すぐに返信があった。


『分かってますよ。気持ちはありがたいのですが、私はごまかしたりしたくないのでハッキリ言います。いま好きな人がいるので。すみません。おやすみなさい』



…あ…ははは


そ〜よねぇ…。

これで、あたしが

好きな人の訳ないし。

ごめんなさ…ぃ…だしぃ…。


「あっーはははははーーーっ」

…う゛っ。う゛ぇ゛っ…。


いい歳して何やってんだか…。冷静なあたしが見てる。

冷めてる脳みそと

炎上してる脳みそ。


あたしの第六感!

何やってんの?!

好きな人いるって

好きな人いるって…

なんで気づかないかなぁ〜。


もおっ!

恥かいちゃったぁー。


「〜なぁんちゃって!」

…って言えないじゃーん。


あぁ…これで彼と今まで通りとは、いかないか。

しまったなー…。

淋しい。


やっぱり嘘よーん。て

もっかい、デリートして

リセットしてーよー…。


会社で会ったら、どーしよーかなぁ…。



彼もあたしも

別れた人とは縁を

スッパリ切るタイプ。

決して元カノ元カレとは

オトモダチには

戻りきれないタイプ。


だから告白失敗したリスクは高い。…と思う。


仕方ない。でも淋しい。


分かってた。でも恋しい。


恋しい。


その日、夢には

さすがに現れては

くれなかった。

優しい人。




読了ありがとうございます!これでやっとスタートなのです。さて、これからアラサー女子の逆襲…にはなりませんよ。

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