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第2話「俺が兵士?」

春の青空の下、俺はケイラに抱かれ街へ出ていた。

どうやら今日は国王とその貴族達が街へ来るそうだ。

中でもルイジル王国第三王子は1番のイケメンだとか。

王権争いの真っ只中らしいが赤ん坊の俺には無縁の話だ。

「キャー!ローズ様!!」

近くの若い女性達が歓声を上げた。

「セイルちゃん、あの方がローズ王子様よ」

若い女性が熱狂して当たり前と言っていい程のイケメンだった。

「どうも、こんにちは!とても可愛いお子さんですね!」

俺とケイラの元にローズ王子が声をかけに来た。

「この子が未来の王国を支えてくれる立派な大人になってくれる事をお祈り致します。それとお守りに短剣をお渡し致します」

王子は俺の成長を祈る言葉をかけ、お守りとして短剣をくれた。

どうやらこの国では子供の成長のお守りに短剣を持つのが伝統らしい。

まさか王子からこの儀式を受けるとはな

短剣と言っても食器のナイフくらいの大きさだがな。

その後、近衛兵達が王子を連れて行った事で初めての王子との交流は終わった。

その後大量の兵士に囲まれた馬車がやって来た。

どうやら馬車の中に国王オーレリウス、第一王子ジュリア、第二王子エルメスがいるらしい。

なぜ第三王子は馬車では無く自分の馬に跨り、近衛兵のみなのだろうか。

道の周りにはたくさんの住民が熱狂しながら一行の名を叫んでいた。

三人はいろんな方向に手を振りながら進んで行く。

馬車は街の中心の広場に止まった。

国王と王子たちが降りてくる。

そこに先に行っていた第三王子も入った。

どうやら広場で何か話すらしい。

「国民の皆様、お久しぶりです。国王オーレリウスでございます。本日も沢山の国民の方に囲まれ大変光栄です。今回は新たな兵士を集いに参りました。」

男たちはこの上なく興奮していた。

この国では兵士になると孫の世代まで豊かに過ごせるくらい待遇がいいらしい。

国王が言い終わるや否や、男たちが一斉に志願すべく広場の中心に群がった。

近衛兵や護衛の兵士が制止をしているが全く歯が立っていない。

国王が赤い布を掲げ、再び話し出した。

「私の持つこの赤い布を取れた、希望者の民の1人を採用する!」

そして赤い布を群衆の中に投げられた。

どんどん布が人混みの中を流れていく。

まさかとは思ったが俺のいる所まで流れて...

俺はたまたま握ってしまった

「セイルちゃん、取れたの!?」

ケイラがとてつも無く驚いた顔をして俺を見つめる。

そして

「うちのセイルちゃんが取ったわ!!!」

希望者でもないのに取ってしまった

群衆は俺の方をすぐに見た

そして騒ぎ立てた

俺、この歳で兵士とか無理だぞ...

「なんと、幼子が取ってしまうとは前代未聞ですぞ!」

国王としても想定外だったらしい

広場のステージに呼ばれ、ケイラと共に行った

案の定男たちからは怒号の嵐だ

赤ん坊が兵士なんてどの世界に行こうがまずいない

いるわけない

だがローズが口を挟む

「未来の兵士として家族と共に城に住まわせ、一定の年齢に達したら訓練をすれば良いではないか!」

ジュリア、エルメスは強く否定をした

「こんな赤ん坊には荷が重すぎる!それに成長して兵士になりたいと思う保証もない!更には希望者でもない!」

「そうだ!ここはもう一度行うべきだ!」

すると国王が結論を出した。

「ここはもう一度、布を投げ希望者を決めよう。しかしこの子にはどうも才能があるように感じる。家族全員を城へ住まわせ今後を見てみようではないか!」

まさかのやり直しと俺を見込み採用ということになった。

俺どうなっちゃうのーー



第2話をご覧くださりありがとうございます!今回は0歳数ヶ月という、現実世界ではあり得ない採用を取り入れてみました。是非プロローグと第1話も一読ください!

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