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おせっかい令嬢は悪役回避してハッピーエンドを目指します!~転生先は現代に似た財閥異世界!?~  作者: 星降る夜
第2章 小学校

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80/182

80 ガーデンパーティー


 虎太郎君と翔君のお誕生日がもうすぐだ。


 虎太郎君は5月31日生まれ、翔君は6月4日生まれで、2人のお誕生日は近い。


 ちなみにすみれちゃんは4月生まれでもう過ぎちゃった。


 ごめんなさいのクッキーBOXとカードをあげました。クラスも別れちゃったから、すっかり失念してしまいました。本当にごめんなさい。


 私に出来るのはクッキーBOXとカード。空手の日にサプライズパーティーを計画中。翔君は誘ったら来てくれるかな?


 虎太郎君のお母様にこっそり聞いてもらうようにお願いしちゃった。その日は空手の体験授業と言う事で雪二郎君も来ることになった。


 パーティー用のお料理を考えていた。


 お昼休みにいつものように図書室で本を見ていると、神馬君のお兄様が覗いてきた。


 「美味しそうだね。パーティー料理?」


 隣から覗き込んで来るから顔が近い。本を神馬君のお兄様の方へ寄せてあげた。


 「今度、お友達のお誕生日パーティーをしてあげようと思ってて」


 私が言うと驚いた様にこちらを見た。


 「愛梨花ちゃんが作るの?」


 流石にそれは無理でしょう。小1なんでね。私は首を振った。


 「家のコックさんにお願いするんですけれど、私も手伝えたら良いなと思っていて。後は何を作りたいか考えるように言われているので」

 「へえ~~、楽しそうだね」


 1度食べてみたかったのがちらし寿司のケーキ。マグロのお刺身でバラの花を作って飾ることにしているの。


 「これを作りたいなと思っていて」


 ページの写真を指さした。


 「もしかして、今度の金曜日?雪二郎と龍一郎さんが何かやるって言う?」

 「は、はい。何か言ってましたか?」

 「ああ、昼休みに練習があるとか言って音楽室借りてた。俺も手伝いに行って良いかな?」

 「えっ?手伝い?」

 「この間みたいにアシスタントするから」


 そう言って親指をあげる。これは写真のお料理につられたね。でも1人より良いかもしれない。人数多い方が盛り上がるしね。


 「神馬君も来ますか?」

 「あいつもいいか?連れて行かないとうるさいから」

 「後で誘ってみますね」


 笑いながら言った。雪二郎君は龍一郎君と音楽室で練習しているんだね。だからいないのか。

 

 神馬君のお兄様と真剣にパーティー料理の打ち合わせをする。いちごのショートケーキの上にもいちごでバラの花を飾りたいと言えば嬉しそうに笑った。ふふ……もしかしていちご好き仲間かも。


 後は神馬君のお兄様のリクエストで唐揚げにポテトフライ、ガーデンで焼くバーベキューも追加した。


 離れのガラス戸をオープンにしてガーデンパーティーにする予定。お天気が良いと良いな!


 お祖父様にお願いして花火も打ち上げてもらう。音楽は龍一郎君と雪二郎君が担当してくれるんだ。


 絶対に素敵だ!もちろん東郷寺様も西園寺様も翔君のお父様も見える。きっと素敵な誕生日パーティーが出来ると思うんだ。


 お教室で神馬君達に金曜日のパーティーにお誘いした。北川さんは忙しいらしい。神馬君と御園君は大丈夫だって、神馬君のお兄様も来るって言ったら、一瞬イヤそうな顔をしたのは気のせいだと思う事にした。兄の心弟知らずだね。


 当日は神馬君と御園君が空手の体験授業と言うことで離れに向かった。厨房では、私と神馬君のお兄様に雪二郎君がアシスタントで手伝うことになった。


 男の子は2人とも気は利くし、仕事の覚えも良いからコックさんに褒められていた。雪二郎君は音楽の用意があるから早めに上がると、離れに向かう。今日は私も歌を披露するんだ。これは雪二郎君と龍一郎君しか知らないから本当にないしょ。


 前世で良く歌っていたアニメソングを龍一郎君がアレンジしてくれた。龍一郎君がアレンジしながら”聞いた事のない曲だけど、どこの国の曲?”と不思議そうな顔をしていた。


 ”えへへ”と小首を傾げて笑顔でごまかしたの。まだこの世界には無いかも知れない歌……まっ良いか。


 中庭で準備を始めると離れの様子がよく見えた。練習が終わると高島が素早くカーテンを引く。虎太郎君と翔君さえ気が付かなければ良いんだ。


 中庭で準備をしていると東郷寺様や西園寺様がいらっしゃった。


 「愛梨花、準備は出来たか」


 お祖父様の声がしたので振り向くとニコニコ顔のお祖父様がたっていた。隣で神馬君のお兄様がお辞儀をする。


 「お祖父様いらっしゃい。こちらはクラスメイトのお兄様で神馬様」

 「神馬の倅か?」

 「はい、神馬 敬です。いつも弟が世話になってます」

 「お祖父様はお変わりないかな?」

 「はい、元気です」

 「そうか。愛梨花とは親しいのか?」


 ニコニコ顔がいつの間にか、真面目な顔に変わっている。お祖父様の真面目な顔は厳しい感じがする。子供なら泣くやつだ。つっけんどんな言い方も失礼な気がする。


 「お祖父様、準備手伝って下さったのよ」


 私が頬を膨らませながら言うと頭を撫でてくれる。


 「どれどれ、席に着こう。愛梨花は着替えるのかな?」


 話を上手くそらされた気がするけど。そんな事より、忘れていた!エプロン付けたままだった。


 私はエプロン取ると急いで神馬君のお兄様と離れの方に行く。高島がカーテンを開けてガラス戸を外すと興味深そうに中庭を見ている虎太郎君と翔君だ。


 「あれ、父様と母様もいる?翔、おまえの父様もいるぞ!」

 「えっ?聞いてないけど……」


 そこで龍一郎君と雪二郎君が連弾でピアノを弾き始めた。バックグラウンドミュージックはクラシック。


 私がマイクでご挨拶。


 「皆様席について下さぁ~い」


 高島が子供達を誘導してくれた。


 龍一郎君と目が合うとアニメソングのイントロが始まる。かなり恥ずかしいけれどお誕生日プレゼントだから頑張ります。


 私が歌い終わると龍一郎君達のピアノの連弾だ。凄い。私の歌なんてきっと皆忘れている。


 そして最後にバースデーソング。神馬君兄弟と御園君、東郷寺兄弟と私で歌う。それに合わせてケーキのワゴンが登場。虎太郎君と翔君の前に置かれた。ロウソクの火を消すと花火が上がる予定。


 お祖父様と目が合う。上手くやってくれるみたいだ。親指を立ててる。サムアップ!


 ワクワクしながら夜空を見上げていれば、突然の大きな花火の音に驚いて、私は後ろにひっくり返った。慌てて神馬君のお兄様が支えてくれた。


 わかっていてもビックリした。来年から花火はやめておこう。花火は遠くから眺める方が良いかもしれない。


 そう言えばカウントダウンの花火も怖かった。ちょっと身体がプルプルしていたら、高島がいつの間にか横に来て抱き上げてくれた。


 ほっ!


 夜遅くまでガーデンパーティーは続いてお誕生会は大成功だった。


 祝い。初、愛梨花プロデュース!!!

 

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