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おせっかい令嬢は悪役回避してハッピーエンドを目指します!~転生先は現代に似た財閥異世界!?~  作者: 星降る夜
第1章

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67 お買い物


 今日はお母様達と西園寺家御用達のブティックに来ている。


 このブティックはおしゃれな一軒家になっていて、隣にはカフェテリアとレストランも付いている。奥様達のお買い物を隣のカフェテリアで待ったり出来る様になっていた。


 お祖父様達はお家でお留守番だ。女性の買い物には付き合っていられないと。雪二郎君と虎太郎君も2人で遊ぶらしく子供は龍一郎君と私だけだった。


 ここなら来ても良かったのに、カフェもあるし。最近は虎太郎君がいつも一緒だったから、少し寂しくなった。それに龍一郎君と2人だけだと何となく緊張しちゃうんだ。何たって、心を読まれてしまうからね。


 そんな龍一郎君は急に背が伸びてズボンの丈が合わないらしい。つんつるてん?靴も小さくなったんだって。


 さすがに靴は試してみないといけないから、女性陣の買い物に付き合わされている。可哀想に。


 先に龍一郎君のを済ませて、帰ったらと言ったの。


 ”愛梨花ちゃんのを選んであげるよ”と、とっても良い笑顔で言われてしまった。


 まさか…女装に興味があるとか……頭を振って変な妄想をを追い出した。ないない、龍一郎君に限ってはね。


私達は3階のVIP専用ルームへ通されている。映画みたいに試着室から出てくると鏡の前のステージに現れるの。そこで彼氏とかに見せて”どう?”なんてやる。あれです。ふふふ……映画に出ている気分。


 「愛梨花ちゃん、龍一郎を見てあげて」


 私は鏡の前にあるソファーに座って、出されたお茶とクッキーをつまんでいた。


 お母様の声に顔を上げると、紺の三つ揃いのスーツを着た龍一郎君が立っていた。小学生とは思えない格好良さに思わず息をのんだ。


 「どう?」

 「かっ、カッコいいです。凄く素敵です」


 何で私が恥ずかしくなるのかはわからないのだけど、顔がほてって、赤くなっているのがわかった。


 「良かった。愛梨花ちゃんに気に入ってもらえて、母様、タイとポケットチーフは愛梨花ちゃんの服とお揃いにして欲しい」


 「あら、愛梨花ちゃんには2着作らないと。虎太郎ともお揃いにしたいから」


 慌てたように虎太郎君のお母様がおっしゃった。ドレスを着ていくような場面が思い浮かばなかった。


 「あっ、3人お揃いはどうですか?仲良しみたいで」

 「良いわね、じゃあ雪二郎も入れて色違いのトレーナーやシャツも良いわね。」


 龍一郎君達のお母様が店員さんにお願いしている。さらに増えた気がする。


 う~ん。買い物はダメだわ。お母様達にお任せとしよう。


 その後私は着せ替え人形とかして色々着替えまくり。そのたびに龍一郎君が褒めてくれた。龍一郎君はきっと良い旦那様になるんだろうな。


 我慢強く奥様のお買い物にも付き合いそうだ。むしろ積極的に選んでいる。微笑まし未来図を頭の中で描いて笑ってしまった。


 「愛梨花ちゃん?疲れすぎて壊れたかな?」


 龍一郎君がポンといつものように私の頭に手を置いた。


 まさか龍一郎君の未来図を考えていたなんて言えるはずもなく、また慌てて手を振った。


 「皆でお買い物は初めてで、楽しいなって」


 心の中を読まれていないよねと思いつつ冷や汗が出そうだった。


 「良かった。またお買い物に来ようね」


 そう言って微笑むとお母様達に向かって、


「僕の買い物はいつも愛梨花ちゃんと来るよ」


 私は驚いて目が点になった。そんな事出来るのかしら?私は時間あるけどね。そんな私の疑問もよそにめちゃめちゃ良い顔の龍一郎君と目が合う。


 「この後はパフェ食べに行こうか。着替えておいで」


 パフェ!いっきに私のテンションが上がった。


 「本当?やったあ!」


 これは虎太郎君には内緒のやつですね。急いでまた試着室へ向かった。


 試着室はいくつかあって、最初に入ったのがどれだかもはやわからなくなっていた。


 案内してくれる店員さんの後をついていく。


 あれっ?店員さんには外国人もいたかしら?海外ブランドだから外国人がいてもおかしくはないんだけどさっきまでは気が付かなかった。


 時差出勤なのかも知れないな。そんな事を考えながら誘導されるままに奥へ入っていった。


 奥のドアを開けると階段になっていて、あれっ?さっきと違う。


 「あの、さっきとは違いますか?」

 「あちらは次のお客様が入られたので」


 そう言うと急かすように私の手を引っ張った。


 確かに長いしちゃったからね。でも西園寺様や東郷寺様より大事なお客様なんて……


 階段を降りてさらにドアを開けると外?えっ?と思ったときには抱きかかえられて声を出す間もなく待ち構えていた黒塗りの車に連れ込まれた。


 助手席で振り返った人が外国人?


 まさか勲章……?


 頭によぎった疑念を最後に私の意識は暗転した。


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