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おせっかい令嬢は悪役回避してハッピーエンドを目指します!~転生先は現代に似た財閥異世界!?~  作者: 星降る夜
第1章

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33/185

33 フルーツパフェ!!!

 

 今日のお宿は、山の上の旅館かと思ったら海の見える丘の上のホテルに変更になった。


 元旦から色々あるよ!大丈夫かなぁ。


 夕闇が迫る頃やっとホテルに到着した。


 お昼食べなかったからお腹はペコペコだ。


 高島も長時間運転してお疲れ様です。


 ホテルに着くやいなや支配人が出てきてお祖父様に挨拶をする。


 「急ですまない」

 「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします」


 支配人が深々とお辞儀をする。


 「お疲れでございましょう。まずはお部屋ご案内致します」


 ホテルのエントランスは5階になっていて海に向かって下にお部屋がある建物になっていた。


 私達は本館から離れた別館のスイートルームでリビングルームとダイニングに2ベッドルームが着いている。ここにもお部屋に露天風呂があった。


 天井が高くて海側がガラス張りで眺めがとても良い。


 暗くなってしまったから海は見えないけど波の音が心地よかった。


 お祖父様の手を引っ張った。


 「パフェ食べる」


 お祖父様は気遣うように打たれた頬を撫でた。


 「食事前だ」

 「食後も食べる」

 「そうか」


 お祖父様が笑いながら言う。


 甘い物を食べないとスッキリしない。


 嫌なことが飛んでいかないんだ。


 ホテルのカフェは夕食前のこの時間は誰もいなかった。


 私はメロンのパフェ、お祖父様はお抹茶、高島はコーヒーを頼んだ。


 お祖父様はビールをお夕食までお預けにしたみたいだ。


 想像より大きなパフェ。


 いちごのソースとバニラアイスが下の方に交互になっていて、上にはメロンのシャーペットに丸くくりぬいたマスクメロンがゴロゴロ入っている。

 トップにはウエハースとメロンが飾ってあって凄く美味しそう。


 「高島、写真撮って」


 お祖父様とパフェを挟んでピース。写真で見るとパフェが私の顔より大きい。


 これ誰かに見せたい。


 真っ先に浮かんだのが虎太郎君と翔君、絶対にうらやましがる。


 ふん、ハワイなぞに行きおって!


 「高島、写真虎太郎君達に送れない?」

 「西園寺様ですか?あるかな?」


 お祖父様が携帯を出して高島に渡した。


 「わしの方に転送してから送ると良い」

 「虎太郎君と翔君はハワイなの。今、何時かな?直ぐ見てくれるかな?」

 「また写真撮って送れば良い。返事もそのうち来るじゃろう。ついでに東郷寺にも送っておいてくれ」

 「楽しみ。返事来るかな?」

 「東郷寺も羨ましがるに違いない」


 お祖父様と二人、ニマニマがとまらない。ふふふ……


 パフェは大きすぎて半分も食べられなかった。


 残りは高島にあげた。いつもすみません。


 お部屋に戻るとお祖父様にお電話が掛ってきた。誰なのかな、もしかしたらお父様とお母様?


 何処かよそ行き口調のお祖父様。家族じゃ無いな。でもご機嫌良くお話されている。お部屋に置いてあるパズルをしているとお祖父様に呼ばれた。


 「愛梨花、虎太郎君だ」


 携帯を渡された。


 おぉ、ハワイからか。写真見たのかな?ふふふ……羨ましがってるな。


 「もしもし虎太郎君、何してるの」

 ”愛梨花ちゃん、もうすぐ新年だね、パフェ食べに明日行くよ”

 

 時差があるからまだ年が明けてない?


 「虎太郎君は今どこにいるの?」


 ハワイにもパフェあるのかな?


 ”ハワイだよ、明日帰るんだ”

 「えっ?そうなの?どこでパフェ食べるの?」

 ”愛梨花ちゃんとだよ!待っててね!”

 「はい!???」


 お祖父様の顔を見ると苦笑していた。


 どう言うこと?


 電話の向こうから虎太郎君のお母様の声がした。

 

 ”愛梨花ちゃんごめんね、驚いたでしょう?虎太郎がどうしても帰るって言うから”


 ”母様電話取るなよ” 向こうで虎太郎君とお母様がもめている。オイオイ大丈夫?


 「あの、楽しみにしてますね」


 そんなに直ぐには来られないよね?


 お祖父様に携帯をお返した。本当に来るのか?


 電話を切るとお祖父様が説明をしてくれた。


 西園寺家も初詣にこちらの神社に来るのでこのホテルを紹介した所、虎太郎君が送った写真を見て直ぐに行くと言い出したらしい。


 虎太郎君のお母様も温泉が恋しくなって二人に根負けした虎太郎君のお父様が帰国を決めたんだそう。


 何でもプライベートジェットだから直ぐに帰ってこれるんだって!!!


 そうなの?ハワイは近かったんだ……


 「友達が来てよかったな」

 「うんたのしみ」


 内緒だけど、また幼稚園児の相手かと思うと少しがっかりだ。これじゃあ幼稚園と変わらない。


 ふぅ~っと、大きなため息をついた。ご飯食べよう。


 「おなかすいた」


 つぶやくとお祖父様が笑っている。


 お夕食はプライベートダイニングで洋食。


 新年だから高島も一緒にテーブルに着いた。


 離れると不安なんだって。何が?


 高島、メンタル大丈夫?まぁたくさん食べてくれ。


 「愛梨花は魚が良いのか?」


 う~んちょっと悩んだ。お魚食べようと思っていたんだけど、昼間の錦鯉が出てきそうだ。


 「お祖父様エビたべる!後デザート!」


 いちごのクレープシュゼットがある。美味しそう。


 お祖父様が伊勢エビのグリルといちごのクレープシュゼットを頼んでくれた。それからカブのポタージュも。伊勢エビなんて前世でも食べたことないかも!お祖父様に感謝。


 お祖父様と高島は新春のスペシャルコース料理だって凄いね!高島も”初めてです”とテンション上がってる。


 そうか、そうか、ゆっくり食べてね。


 私のおごりじゃ無いけどね。えへっ!


 お祖父様はワイン、私はブドウジュース、高島はウーロン茶(アルコールは飲まないんだって)で乾杯をする。


 大きな伊勢エビと格闘していると、高島が殻をむいてくれた。お礼に半分あげた。


 やっとデザートにたどりついたよ。


 高島に預けていたお祖父様の携帯電話が鳴った。


 電話を確認した高島がお祖父様に携帯電話を差し出した。


 お祖父様がお食事中に電話に出るのも珍しい。


 一杯入ったお祖父様は楽しそうにお話をしている。お友達なのかな?


 私はいちごのクレープシュゼットを頬張る。バニラアイス添えだ。しあわせ!


 「愛梨花、電話出るか?」


 無理でしょ、喋れません。お口いっぱいに頬張ってて、首を振る。


 お祖父様が笑いながら電話の相手に言う。


 「無理だな、ほっぺたいっぱいに頬張っている最中だから」


 電話の向こうからも豪快な笑い声が響いてきた。東郷寺のお祖父様?


 「じゃ明日」


 お祖父様がそう言って電話を切った。ん?明日何かあるの?


 「明日は皆来るぞ」


 やっとお口の中の物を飲み込んだ。


 「皆ってお父様やお母様?」

 「あぁ。そっちは忙しいだろうな明日になればわかる事じゃな」

 「ふ~んそうなの?」


 お祖父様のお友達でも来るのかも知れない。


 今までで初めての自由なお正月だものね!


 よかった、よかった。


 とりあえずデザートをもう一つ頼むか悩みどころ……


 ババロアも気になってるんだ。


 どうしようかなぁ~~~チラッと高島を見る。


 大丈夫そうだね。ふふふ……

 


 

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