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第十二話

キチキチキチキチキチキチキチキチキチ...


準備が終わり、熊のもとへ向かっていたら、

戦闘音とは別に、

聞いたことのある音が聞こえてきた


音の場所へ向かうと、

そこには

無数のバッタ、熊、ジェネラル含むゴブリンたち、

そして、壁に槍で串刺しにされているマガラが見えた


「おいおい、どうなってんだこれ?」


マガラが死ぬのは予想通り、熊とゴブリンが戦うのも予想通り...


で、なんでこんなにバッタがいるのか


「ああ〜!」


ポンッと、

何が起こったのかが想像できた


このバッタたちはアバドンの眷属だ

そして、地面に散乱している骨の欠片


食ったから増えるそれだけのことだった


「まあ、特に問題はないし、始めるか...」


インベントリから取り出した泥岩を熊めがけて投げる

それは、

器用さを二倍の数値にしたおかげで、寸分の狂いもなく鼻先にぶつかる


思っていたよりジェネラルと熊は接戦できているらしく、

ダメージにもならない攻撃には反応しない


...だが

「間抜けめ...」


ぶつかった泥岩は、落ちることなく鼻の上に乗る


グオッ?!


振り払おうとしても、落ちるどころか形が変わってチクチクしてくる


続いて投げられる無数の泥岩

熊はたまらず、大きく飛び退き回避する


ギャギャゲッ?!


ジェネラルはこちらに槍を投げてきたが、

見当違いの場所に刺さる


おかしな事ではない、

ただ、泥岩を投げる時に魔薬も撒いておいただけだから


吸い込んだあいつは

混乱して、手元が狂ったんだ


予想外に三つ巴の状況になったが、

想定よりもいい状況だ


もともとは、ジェネラルはもっと簡単に負けて、そこをキルパクする計画だった

そうすれば最低限、熊と戦える力が手に入ると思ったから、


だが、今は...


「マガラ!土産だ、アバドンに食わせてやれ!」


40体のホブゴブリンの死体を放り出す

すると、バッタは一斉に群がり、目に見える速度で増え始める


ギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチ

ギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチ

ギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチ......


ギャギャギャ...ガギャギャッ!!


ジェネラルが怒りの形相でこちらに叫んでいるが、

生憎何を言っているのかわからない


そして、食事を終えたバッタたちは

熊とジェネラルたちを取り囲み、

少量ずつだがダメージを加えていく


グアアアアッ!!!


咆哮で、爪で、牙で、

その体全体で数千のバッタが潰れる

しかし、それ以上の数のバッタが熊を襲う


ゲギャアッ!!!


剣で、槍で、魔法で、

生き残っている他の上位種たちと背を預けあって

なんとか耐えているが、

数の暴力で小さな傷が緑の肌を赤く染める


「ハハッ、壮観だな」


俺は統率された動きで道を空けるバッタたちに感心しつつ、

貼り付けにされているマガラのもとへと歩く


「おいおい、こんなが出来るなら、お前一人でも勝てたんじゃないのか?」


「勘弁してくれよ、クロトさんが連れてきた餌が無かったら、こんなの無理だったよ。

それに、ここは地下で逃げる場所がないし、火も使えないしで、なんとかだぞ?」


軽口を叩きつつ、展示品になっているマガラを下ろす


「これが、実験で唯一成功した回復薬だ」


「ああ、あの副作用がきついやつか」


「まあまあ、ちょっと痛いだけだし気にすんなよ」


そう、無痛設定にしても、

痛みを感じるだけ...

それで品質もレア度も低いのに回復の効果が高いんだから、成功品だろ?


「あっ!ガっ...う、...。」


さて、

どうやらバッタで倒し切ることはできないらしい


もうすでにバッタの数は先ほどの半分にまで減ったが、

両者ともに致命傷になる傷は負っていない


そして、選ばなければいけない

今の状況でバッタを巻き込まずに倒せる手段はなく、

そしてどちらかを倒したときにはもう片方はバッタを倒しきるだろう


「なら、先にゴブリンだな」


まずは試しに呪スキルをかけてみる


「失敗、失敗、成功、失敗...成功したやつもすぐに解けたか」


毒も、麻痺も、その他いろいろ、

失敗...


「じゃ、これしか無いな」


呪スキルで”器用さ””速さ””幸運”を代償に、魔力を底上げ

土塊を生成、圧縮、硬化

繰り返してできた”岩”はその重さが内蔵している物質の量を表している


そして、”岩”を投げる!!


”岩”はゴブリンの頭上に到着し...

圧縮が解除される


膨張し、突き出される巨大な矛は、

血の池を作り、大規模な落盤を引き起こした


穴が崩れ始め、時間制限が発生した中で、

檻から抜け出した熊と向き合う


通知も、ステータスも見る暇はない

呪を解き、ステータスを戻す


インベントリから剣を取り出す


ここは地下で、

俺の体力は向上し、回復を続ける


対して相手は傷だらけ満身創痍

しかし...


グガアアアアアアアッッッッッッッ!!!!!


その威圧感は、むしろ強くなっている

背水の陣的なことか?

スキル効果か?


そんな疑問に答えるものは無く、戦いが始まった

いうてバッタのレベルは全員一律1レベルだから、レベル10あるホブゴブリンの死体を丸々食べたら、

1万ぐらいはいきます。

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