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スライムと今後について



それは、ローズのお話が終わった直後であった。

窓ガラスの方から急に叫び声して、目を向けると。


「――うわあ、どいてどいてッー!」


ガッシャーン! と大きな音を立てて、窓ガラスが割れる。


「いってて……」


「カ、カレン!?」


尻もちをついて痛がるカレンのそばには、今さっきガラスを割った原因であろう――彼女のほうきが転がっていた。


「ようライン、アリシエ! それとアリシエのぼーいふれんど!」


「「ぼっ、ボーイフレンド!?」」


なぜかふたりとも、カレンが窓に突っ込んできたことよりも驚いていた。ぼくがアリシエの友だちであることが、そんなにも不思議だろうか。


「あっ、だいまほー使いさま!」


せっかちな彼女は視線を移すと、ガラス片をじゃじゃりと踏みながら彼のもとに歩いていった。


「魔女見習いカレン、ただ今さんじょーいたしましたっ」


「ほっほっ。お主も元気がええのう。しかし、どうして窓から?」


「教員室にアリシエのちこくを伝えてから、すぐにバーティカルに向かったのですが……。ほうきのスピードの出しすぎで、魔法警察につかまってしまいまして……。これでは先生のこーぎに間に合わないと思い、それ以上のスピードを出したら、こうなったしだいであります!」


……元気よく報告したのはいいが、けっきょくスピード違反をしていることに変わりはなかった。


「あやまりなさい、カレン!」


「ほっほっ、よいよい。どうせ、すぐ魔法で治るからの」


ラインが強引にカレンの頭を下げさせようとするが、

城主であるローズはまったく気にしていなかった。


「――改めてお主たちは、すごい才能を持っている。魔法がなんのために存在しているか、それを常に頭に入れて、これからも修練に励んでもらいたい。わしからは以上だ。以上だ、が……」


そこで彼が視線を向けたさきには――ぼくがいた。



「――ゼラくん。お主は、イェリスと同じ中等部に通いなさい」





「いっ、いきなり何いってんだじいちゃん!」


ローズの進言にいちはやく異見を唱えたのは、イェリスだった。


「少し人に慣れているとはいえ、モンスターを中等部になんて」


「不満か? 彼が人間として実態を保てているのは、魔法の才能があってこそ――奇跡をあやつれる技量があるからだ。初等部での授業は、彼のスペックに適応しておらん」


ローズは温かい目を、ぼくに向けて。


「いまきみが望んでいるのは、人間として、アリシエちゃんのとなりに立つことだろう? ならば男として、それなりの力はつけておかなければな。 ――いざという時に、剣を握れる強さをつけておきなさい」


「……ゼラ」


アリシエは、不安そうにぼくを見ていた。ぼくが中等部でもやっていけるかどうか、心配してくれているのだろう。でも――


「だいじょ、ぶ。それ、に。家でまた会える、から」


せいいっぱい、言葉を絞り出して伝えた。


「それに、知りたい。たくさんの人間を。

そして――きみを、守れるだ、けの力を」


「ゼラ……!」


アリシエは、とっさにぼくを抱きしめて言った。


「家で、待ってるね」


「――ッ……!?」


「ふふっ、あらあら」


「さすがぼーいふれんど、だな!」


自然とほほが熱くなって、その様子をラインとカレンが面白おかしそうに眺めていた。だから、『ぼーいふれんど』ってなに……!?


「けっ! このリア充が……年上をさしおいて……!」


「ほっほっ。決まりじゃな」


なぜか親指を噛んで悔しがっているイェリスを放って、

大魔法使いはぼくたち全員に目を向けて、口を開いた。



「では、初等部4年生――ゼラよ。貴殿を大魔法使い、ローズの名のもとに、中等部への転入を命ずる」



ここまで読んでくださった方、ありがとうございますm(_ _)m 正直、ここからは一ミリもプロットを考えていません。手探りでの創作になりますが、よろしくお願いいたします

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