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異世界に来た俺はチート能力があって魔王に会った瞬間倒した。  作者: ライトニングブロッカー 教
第十章 奇想天外・魔法の章。
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第3話 魔法少女、些天意。

「魔法少女なのか?」


 不敵ふてきみを浮かべ、些天意さてんい()()()()()


「ふっふっふ! ならばとくと見るがいい! この些天意さてんい様のまじ~っくぱぅわぁ~を!」


「・・・」

 

 俺は半口はんくちあけた。


 些天意さてんい()()()()、口をとがらせる。


「ちょっち反応薄くない? ちゃんとついてきてくれないと、あたしがただの変な人でおわっちゃうんですけど~」


 このテンションについてこいってことか・・・?


 なかなかこくなことを言ってくれる。


 だが、女の子一人にはじをかかすってのは男がすたるってもんだ。


「すまん。目覚めたばかりなのに、なんでこんなにテンション高いんだろうって呆気あっけにとられただけだ。次はまかせろ!」


「ならいくわよ! むぁづぃくぁるぅ~」


 両手を天にのばして、些天意さてんい()()()()()


 俺は体を震わせ、些天意さてんい凝視ぎょうしする。


「な、なにがはじまるっていうんだ! こやつ、まさかこの世界を滅亡めつぼうさせる気なのか!」


 テーブルにいる|アーティフィカルインテリジェンス《AI》美少女メイドロボのノアは、湯飲ゆのみに入ったハイオクをすすっていた。


「マスターもノリがいいやら、人がいいやら、はぁ」


 テレビからこっちに目を向けて、ノアは溜息ためいきをついた。


おそれおののくがいいわ! 平和でゆだったゆとりどもよ! ふっはっはっは!」


 些天意さてんい()()()()()




 その双眸そうぼうにはしゅ六亡星ろくぼうせいが輝いていた。




「なんだ! その眼!」


 俺は目を見開いて、些天意さてんいの眼を見る。


 ノアが瞬間で俺に駆けより、かばうよう俺の前に立った。


「ノア!」


「マスター、さがってください!」


 些天意さてんいしゅ六亡星ろくぼうせい宿やど双眸そうぼうを、チラッとテーブルに目を向けた後、両手を前につきだす。


「がははは~! 地球を爆発させてやる~。ふっはっはっは!」


 些天意の前方に、にぎりこぶしサイズの電気が発生する。


 電気のかたまりから守るように、俺はノアにおおいかぶさった。


「マスター!」


 必死な声を出して、ノアは俺をどけようとするが、俺はノアを動けないよう強く抱きしめる。



「どっかーん!」



 俺は目をかたくつむり、ノアの体をさらに力強く抱きしめた。





 ことん。





 俺の背後で、陶器とうきが落ちる音がした。


「・・・」

「・・・」


 俺は固唾かたずを飲んだ。


 部屋には些天意さてんいの腹からだした高笑いがするだけで、何かが壊れた音は聞こえてこない。


 俺はノアにおおいかぶさったまま、動かなかった。


「あ~もう! おれくんよ。無危害むきがいだし、こっちを見ちくりや」


 俺は体を起し、些天意さてんいを見た。


「さっきのはなんだったんだ・・・」


「ぱんぱかぱーん!」


 些天意さてんいの眼から、しゅ六亡星ろくぼうせいはなくなっていた。


 満面の笑顔をうかべ、些天意さてんい湯飲ゆのみをガシッとにぎっている。


「その湯飲ゆのみは私のです」


「ノア、湯飲ゆのみをこっちに持ってきたのか?」


「否定。湯飲ゆのみはテーブルに置いてきました」


「ふっはっはっは! テーブルを見るがいい!」


 湯飲ゆのみを持った些天意さてんいは、ビシッとテーブルを指さした。


 俺とノアは振りかえって、テーブルを見る。


「・・・ノアの湯飲ゆのみが置いてある」


「どうじゃ~すごいじゃろ~! ふっはっはっは!」


 腰に手を当てて、些天意さてんいは笑っている。


 湯飲ゆのみが二つになったっていうのか?


些天意さてんい、これはどうなってんだ?」


「見てのとおり~コップを~増やしたんだよ~。すごいっしょ~?」


「いや、でも、こんなことって・・・」


「疑うならさわって調べてみんさいよー」


 口をとがらせた些天意は()()()()()()()()()



 その双眸そうぼうにはしゅ六亡星ろくぼうせいが輝いている。



「な!」


「しらべてみんろ~」


 些天意さてんい湯飲ゆのみを離すと、湯飲ゆのみはホバリングして、ゆっくりと俺に近づいてくる。まるでオバケが湯飲ゆのみを動かしているようだ。


 俺は宙に浮いた湯飲ゆのみを取った。


「どうよ~あんちゃん。そのコップにおかしなとこあっかいの~」


「さわった感じ、ノアがいつも使っている湯飲ゆのみだ・・・」


 湯飲ゆのみを色々な角度から見てみる。


「とーころがどっこい!」


 些天意が大げさな身振りで、指を鳴らす!


 その瞬間、俺の手の中にあった湯飲みは電気をはじけさせて、消えた。


 手もとには湯飲ゆのみの破片はへんひとつない。


 文字通り、湯飲ゆのみは、影も形も無くなっていた。


 俺は些天意さてんいをおそるおそる見る。


「・・・お前はさっきから何をやっているんだ?」


 双眸そうぼうしゅ六亡星ろくぼうせい宿やどした女は、不敵ふてきわらう。









「ただの、魔法よ」

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