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第15話 数秒のすれちがい。
「はあ」
気分転換に、外を歩いた。
向かいから、サラサラの長い髪の人が歩いてくる。
目と目が合った。
2人して固まる。
だが、ほんの数秒のこと。
サラサラの長い髪の人は、そのまま歩いて、俺の横を通り過ぎた。
俺は固まったまま動けないでいた。
俺の視界には、消滅しかけの、相手のステータスを見るスキルが発動していた!
フッ。
俺は頭をかく。
「・・・・・・・・・・・・まいった。あれじゃ、月〇あゆの1000倍可愛い」
俺は振り向いてしまった。
そして、俺はサラサラの長い髪の人に背を向け、歩いていくのだった。
「さよなら、愛しき人」
2人の距離は離れていく。
見上げると、太陽の光が眩しくて、目を細めてしまう。
「さて、行くとするか」
その声は、風に溶けるように、消えたのだった。
~ 完 ~
読者A
「月〇あゆって、そんなに可愛いのか?」




