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第21話 ・・・後は、頼んだよ
ボクは魔王の能力に直撃し、吹っ飛んだ。
吹っ飛んでいると、景色がゆっくり流れているように感じた。
走馬灯というやつかもしれない。
「ボクに魔王を倒せる力があったならな・・・」
脳裏に浮かぶ。
魔王がいない世界。
ボクとリーナとルルガが楽しく笑いながら、街を駆け回っている。
もう二度とおとずれる事のない未来の情景。
内なる声が聞こえた。
『・・・・・・魔王を倒したいか?』
「うん」
『・・・・・・なら、俺と替われ』
「・・・後は、頼んだよ」
ボクは目を閉じ、白い世界に溶けるように、消えていった。




