新しい道
「サーラ!今日は遂に学校への入学式ね!」
「そうね…」
朝6時、サーラとネラは寮の一階の食堂で朝食を食べていた。まだ眠そうな顔で朝食を食べるサーラとは対照的に、ネラは元気いっぱいといった様子でご飯を頬張っていた。
「この前買った制服、あれを遂に着るのよ!楽しみね!」
「うん…そうだね……」
サーラは未だ目が覚めきっていなかった。
「もう、まだ寝てるの?昨日どうせ遅くまで飲み屋にでも行ってたんでしょ」
「えー…そんなことは…あるけど……」
「ほらやっぱり!今日は大切な入学式っていうのにそんなんでいいの!?」
「よくはないけどぉ…」
「もう、シャキッとしなきゃ。ご馳走様でした。ほら、サーラも早く準備しなさいよ!」
「はーい」
それからしばらくしてサーラもご飯を食べ終わり、自室に戻って身支度をはじめた。
「サーラやっと来たわね。遅いわよ。早く制服に着替えて。すぐ行くわよ。」
「ごめんごめん。やっぱ眠くてさ。でも入学式って9時からでしょ?そんなに急ぐ必要ある?」
「何言ってるの、その前に全員集合があるじゃない。それが8時からよ」
「え、そんなのあったっけ」
「事前に渡された資料に書いてあったでしょ。ほらここ」
「え、どれどれ……ホントじゃん!え、今何時?」
「もう7時半よ」
「えっとここから学校まで15分くらいだから…すぐ準備しないと!」
「だから言ってるじゃない。早く行くわよ。」
「うん、ちょっと先に出といて!」
「はぁ…分かった先に待っとくから」
「了解!」
ネラはそう言って、ドタバタしているサーラを横目に、呆れながら部屋を出ていった。
しばらくして、制服を着て準備を終わらせたサーラが部屋を出ていこうとした時、ふと枕元のペンダントが目に入った。
大切な村の思い出のペンダントだ。
少し立ち止まって思い出にふけて、考えたのち、ペンダントを手に取った。
「これも、持っていくかな」
そうして、サーラは部屋を飛び出していった。
春、15歳の誕生日を迎えた元地球生まれのサーラは村での思い出を胸に新しい場所に踏み出していった。
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