私が剣聖になった経緯について
夜行バスというのはどこかワクワクするものがある。ドキドキと言うべきか。なんにしても、それらは非日常な体験からくるものである。なので、日常的に使う人達からしたらそこまでの感情も浮かばないのだろう。つまり、ワクワクやドキドキというのは、非日常性からくるものである。よって今私が感じているこの感情も非日常性からくるものかもしれない。頭に銃を突きつけられているこの状況も非日常なのだから。
パン!
ーーそんなわけで私は死んだのだ。現代日本において銃を突きつけられるなどあるわけないと思っていたのだが、あることもあるのだな不思議な気持ちがある。そんなことがあって私はこの世界に転生した。ゲームの世界のようなファンタジー世界。アザランジに。
アザランジには、魔法、剣、獣人、王族など、いかにもファンタジーっぽいものがたくさん存在していた。
そして、私はこの世界にある大国シュントランドの端の村に生まれ落ちた。転生して数年くらいは、戸惑うことやホームシックのようなものを感じることもあったが、今やすっかり慣れた。
村長の娘として生まれた私は大事に育てられ、スクスクと成長し、今日15歳になったのだ。
この世界では15歳になるとどの子どもも洗礼を受けて、能力を授かり、それぞれの能力によって定められた能力訓練過程を修了することで、大人としての一歩を踏み出すのだ。
そう、私は今日教会に洗礼を受けに行く日なのだ。
この先の人生を決める能力を授かりに行くのだ。ドキドキが半端ない。これも非日常からくるものだろうか、大一番だからというのもあるだろう。できれば一生楽に生きられるようなものがいい。そうだな、農民とかでいい。ニートなんてのがあったら一番いいのだがな、そんな能力聞いたこともないけど。一番最悪なのは、剣士とか最前線に戦いに行がなければいけないようなものだ。わざわざ、自ら怪我しに行くようなことなど私は到底したくないのだ。
「アンライン・サーラ、貴方の能力は剣聖です」
「………ほへ?」
こうして私は剣聖としてシュントランド王都、カンタインにある剣士養成学校に通うこととなったのだ。
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