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ちびっこ勇者召喚

 ………えっと…この状況どうしたらいいんだろうか……というか国王黙ってないで何か喋れよ、いやまぁ動揺して声出ないのは分かるけどさっきまでのカリスマオーラ何処に行ったのよ。何かオーラも威厳も見えないよ!完全にただのおじいさんみたいに見えるよ!


 「あ、あの………どうして僕はこんなところに居るんですか……?」


 おいおい、沈黙に耐えきれなくなって勇者(?)君から話しかけに来ちゃったよ!国王しっかりしろ。


 「あ、オッホン…よくぞ来てくれた勇者よ!!おぬしはこの世界に勇者として選ばれたのだ、これからおぬしに魔王を封印してきてもらいたい!」

 「いや…ちょっと言ってる意味わかんないんですけど……何言ってるんですか急に」

 「えぇ……」


 うん私も同じ状況だったら同じこと言いそうな気はする……というかこの勇者君結構はっきりというなぁ…


 「いやまぁうん…分かんないかもしれないけど聞いてね…?君は勇者としてこの世界に呼ばれて魔王を封印しなきゃいけなくなったんだ。大丈夫分かる?」

 「いやいや………子供一人で魔王を封印させに行かせるの…?僕一人とか街に出ただけで死んじゃうよ。」

 「うん…確かにそうだね……」


 おいおい国王急に物腰柔らかくなったな?!もう威厳も何にも見えないよ、完全に私の家の近所に住んでるやさしいおじいちゃんみたいな感じになってるよ?!

 いや、もうこの勇者君元の世界に帰してあげた方がいいんじゃない?もう別の勇者召喚した方がいいんじゃない?


「国王様どうしましょう…魔王を封印するか今の勇者が死なない限り次の召喚は行えませんが……」

「えぇ…」

「えぇぇ…」


 うん、つい私もえぇ…ってなったわ。どんだけ都合の悪い召喚方法なんだ……え?どうするのこれ?本気で子供一人で魔王封印に行かせるの?世界の命運この子一人に任せるの?


 「こうなっては仕方がない…え~…勇者の子孫のうち一人をこの新勇者とともに旅立たせようと思う!ただいまより誰を連れて行かせるかの審議を行うためしばらく待たれよ!」


 まぁそうなるよねぇ……見た限りだと私を含めて勇者の子孫っぽいのは2~30人くらいね………2~30人もいれば私は選ばれる確率少ないわね、だって私は女性何だから魔王を封印する旅に出すなんてことを国王様はしないよねぇ~。


 「……」そわそわ


 何かジャックがそわそわしてるわね………そんなに冒険の旅に出たいのか。なら私は止めないわ、行ってきなさい、貴方の無事は祈らないけどまぁ頑張って魔王封印してきなさいよ~。

 とかなんとか考えてるうちに話し合いは終わったようだ。

 

 「え~…議論の結果……20年前に魔王を封印した勇者の娘マルア=リヴェルトンを勇者とともに旅立させることに決定しました。異論は認めません。」


 ほぅほぅなるほど…マルア=リヴェルトンに行かせるのねぇ…………ん?!


 「えちょ、ちょっと待った?!異議ありです!」

 「異論は認めぬと申したが?」

 「えぇ……」


 この国王急に態度戻ったな?!なんていう理不尽だふざけやがってぇ……と思ったら私のほかにも異議がある人が1名いるようだった、それは先ほどまで勇者の仲間に慣れると期待しながらそわそわしていたジャックだった。


 「俺も異議ありです!何故マルアが選ばれるのですか!マルア何てただ無駄に力が強いだけのゴリラ女です!マルアなんかよりも俺の方が勇者を守れる自信があります!何故マルアなのか理由を述べていただきたい!」


 言いたい放題言ってくれて…だけど私が冒険に行かないようにするにはあんただけが頼りなのよ!そのまま押し切って!


 「いやだってリヴェルトンって子供の扱い上手そうだし」

 「………えっ」

 

 え?それが理由?いやいや子供の扱い上手そうって勝手に決めつけないでよ!て言うかジャック以外も反論しろよ!なんだ?!他の奴も私みたいに自分じゃなきゃ誰でもいいや~とか思ってるのかくっそう

 

 「他に異議は無いようならばマルア=リヴェルトンを勇者とともに旅立たせることを決定する!」

と国王が言うと周りから歓声が聞こえ始めた。

 ワーワー!

 頑張って世界を救ってくれー!!

 頑張ってね私たちの勇者サマー!

 

 ………え、何この空気。完全に私が行くことになったの?!マジで言ってるの?!

 

 「それでは勇者よ!部屋の中央に刺さっている勇者の剣を抜き、魔王封印の旅に出かけるのだ!!」

 「え、あっはい……」

 勇者君が部屋の中央にある勇者の剣を抜こうと剣のそばまで近づき勇者君が必死に剣を抜こうとしているのだが、剣の柄まで手が届いていないのだ。


 「うーん!…うーん!…」

 「………ハァ…これって勇者の仲間が剣抜くのってありですか国王?」

 「……ありじゃないかな?」


 しょうがない……私は背伸びをして剣を抜こうとしている勇者君のそばまで近づき代わりにに剣を抜いて勇者にぬいた剣を渡した


 「はいどうぞ、勇者君。」

 「あ…ありがとうお姉ちゃん……うわぁ?!」

 「?!」

 勇者君が剣を受け取ると突然剣が光はじめ、光の強さが弱まり剣を見てみると、剣の大きさが勇者君に合されたサイズに変わっていたのだ。


 「おぉ……これが勇者の剣の力…?」

 「すごいねぇ………」

 私たち二人が感心していると兵士の方が一人近づいてきて、私に1000ゴールドと色々な物が入る魔法のポーチを渡してくれた。


 「その1000ゴールドで装備を整えて行ってくださいね。魔法のポーチさえあればどんな大きさの物でもしまう事が出来ますので荷物がかさばる心配はないかと。」

 「あ、ありがと…」

 魔法のポーチ便利だなぁおい 

 「それでは行くのだ!勇者たちよ!」



 こうして私と勇者君の冒険が始まったのだ…


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