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おひとり様で行くファミコンRPG世界冒険録  作者: 橘可憐
2 転移編 1ヤキニック王国
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支度を整えてみた

朝一で道具屋へと出向き、店員にお勧めの冒険者に必要な道具一揃えを見繕って貰い、水筒に丸薬各種とポーションとそれを入れるためのバック等を買った。


バックはリュックの様な背負うタイプと肩に斜め掛けするトートバックの様なタイプと腰ベルトの様なホルダーに取り付けられるウエストポーチの様な物などと色々あり、私はウエストポーチタイプを選びルリに肩掛けタイプシオンにリュックを背負わせてみた。


「私にこれが似合うと思いますか」


「俺に本当に必要か」


「私と同行する訳だし、ルリもシオンもちゃんとした冒険者に見えた方が良いでしょう。装備もバックも持たない冒険者ってどう考えても不自然じゃない」


「私は誰にどう見られようとも誰に何を言われても気にしないわ」


「俺は武器なら持っても良いぞ」


「分かったわよ、どのみちバックはどうせ見せ掛けだしね」


二人からバックを外し、自分用に腰ベルトと一緒にウエストポーチタイプを購入。


水筒は何だかとても懐かしい感じのする湯たんぽの様な形のブリキタイプで肩に掛けられる様にベルトも付いている物と、腰ベルトのホルダーにぶら下げられるタイプがあり勿論ホルダータイプを選び念のため6つ買った。


私とルリとシオンと2本ずつあれば取り敢えずは大丈夫かと考えたのだが、「私達の分は考えなくても良いのよ」とルリに言われ、この二人には水も食事も必要無いのだと改めて思い出した。


丸薬は体力回復の他に毒・麻痺・睡眠・混乱の解除薬、ポーションはHP回復ポーションをそれぞれ購入した。


他に天気の悪い日や野宿にも便利だと言う事でレインコートの様な加工がされた少し厚手の外套を私とルリとシオンの分と買い込んだ。


「外套まで必要ないとは言わないわよね」


「正直必要無いのですけど、あるのなら使わせて貰うわ」


私にはルリとシオンの必要・不必要の判定がイマイチ良く分からかった。

他にもあれこれ勧められたが、武器も購入したかったので道具屋を出て武器屋へと入った。


武器は私がナイフにもなりそうな短剣を、ルリは槍をそしてシオンは剣をそれぞれ選んで残金が237Gとなったので、露店を探し買えるだけの色んな料理を購入した。


異世界で定番の肉の串焼きにホットドッグと言うかバインミーの様なサンドイッチ、焼きそばにおにぎりにたい焼きと探すと結構色々とあったのには驚いた。


おにぎりは塩むすびと醤油おにぎりと味噌を塗って焼いた焼きおにぎりがあり、勿論それぞれを買って醤油おにぎりを複製して軽く朝食を済ませ、水筒に水を汲んだらその一つを腰にぶら下げて残りはインベントリに入れて準備完了。


これで水と食料等は確保できたので、暫く野宿となっても大丈夫だろうと思いながら森林ダンジョンへと向かう前に肉を売りに行く。


ラピックのドロップした肉はバラ肉が439個ロース肉が125個と数が合わない分は両方をドロップしたと言う事だろうと思われる。

肉一つの塊が5kgもありバラ肉は20Gロース肉が30Gで売れて12530Gを手に入れる事ができた。


インベントリは見せるなとルリに言われていたのでウエストポーチの中から取り出している様に見せかけてカウンターの上に置いて行ったが、店員は「まだ出て来るのか」ととても驚いた様子を見せていた。

しかしまったく不審がる風も無く『肉買い取ります』のクエストは取り敢えず大成功で終えたと言っても良いだろう。


店員が不審がる事が無かったところを見ると、もしかしたらこの世界にはマジックバックの存在があるのかも知れないと何となく思っていた。


もっとも主人公仕様で補正が働いたか、クエストだったからと言う可能性もあるので何とも言えないが・・・。


森林ダンジョンへ向かう前に一応確認すると少女はまだ父親を捜している様なので、今日は父親探しのクエストを終わらせようと誓う。


やはり少女が切実に切なそうにしている様子はクエストだとは分かっていても心が痛む。


それなりにしっかりと準備もできた事だしレベルも上がっている、少しくらい深い場所まで進めるだろうと私は意気込んだのだった。



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