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三ヶ月目

 二週目 火曜日


 友人が受ける大学へ付いて行った。受験をするとなれば本校へ向かうらしいので、その経路を確認するために行くようだ。

 朝から待ち合わせをして、電車で向かう。片道二時間という、移動だけでもかなり掛かる学校へ通うらしい。

 電車の移動は終わり、駅前のバス停に向かって持っていると、まさかのバスがなかなか来ないということが分かった。三十分に一本程度で、挙句の果てには決めたバスがその時間には来ないという。

 なので、追加で待ち、合計で一時間ほどバス停で時間をつぶし、ようやく乗って向かうことができたのだ。


 読み違えた時は焦ったね。これが本番でやったらと考えたら、背筋が凍るわ。友人が前もって行こうとしたのは正解だったんだと、僕も身を持って体験できたね。

 僕の場合はオープンキャンパスで二回行ったから行き方は慣れてたし、こんなことが起きる可能性を考えてみれば、オープンキャンパスへ行くことも、立派な対策になるんだと実感したわ。

 まじ危ねぇ :( ;´꒳`;):


 無事学校について、中を見学した。一般の方も自由に出入りできるらしく、さらに今日は学生さんが少なかったので、かなり広く見回れたのだ。

 そこから事務室へと向かい、疑問に思ったことを質問しに行った。僕は付き添い扱いなので、横で静かに座っていたが、「このような方法で聞くこともできるのか」と、友人の思考の柔らかさを見ることができた。

 その大学特有なのかもしれないが、一般の方も入れるのであれば、オープンキャンパスのように構えることができないから、事務室へと向かうのが方法になるのかもしれない。雰囲気なのだが、思えば個別相談で話した方は、確かに教師ではなく事務室の方のような気がする。そういうものかもしれない。


 僕はオープンキャンパスなどで二回行っていたので道には困らへんかったけど、確かに思えば一度行ったのと行かんかったのとで変わるな。まあ、試験日はバス乗れへんくて遅刻ギリギリやったけど ( ̄▽ ̄)


 午前で事を終えられ、午後は遊ぶことにした。だが、移動が多く、午後をフルに使えたわけではなかった。

 遊びに二時間ちょっと、もろもろの移動に恐らく三時間。さらに帰りの電車に二時間かかるので、時間だけを見れば、どこかまだ遊べた気がする。

 なので、ほぼ会話が多かった。途切れなかったわけではなく、そのため帰りは過去話を中心に話したのだ。


 この日は楽しかったね。久しぶりに会えたし話せたしで、かなりハッピーだったのを覚えてるわ。

 良い一日やったね。お互い、受験を頑張ろぉって言えたし ヽ(・∀・)ノ



二週目 金曜日


 試験の結果が発表された。指定されたサイトに受験番号を入力することで、合格か不合格かが見れるようだ。

 公開される時間帯にサイトを開き、受験番号を入力した。

 結果は、不合格だった。

 画面に「出願不可」と書かれていた。それを見たとき、動揺を隠せず、サイトを閉じて開けを三回か四回もした。

 正直、受かっていると思っていた。要約は上手に書けたと自負できるぐらいに、短編は終わりまで破綻がないと考えてもいた。それぐらい、どこか受かるであろう要素を持っていたのだ。

 であるのに、不合格らしい。受け止められないが事実であるし、何を言えばいいかもわからない瞬間だった。


 まあ、ショックやったね。不合格を知った瞬間、自分の力をすべて疑ったし。

 二日前に、コンテストに応募した作品をプロの方が見てくれたんよ。その時に僕は改めて、読書量が足りないなと痛感したんよね。語彙力もそうだけど、小説らしい言語化、文の書き方がまだ成っていない感じ。物語については褒めていたけど、やっぱり足りないのは小説らしい言語化に、文の書き方なのかも… (ー"ー )

 僕の書き方は、言うなれば数学の証明文のようなもので、確かに問題も解けるように練習をしたな〜。その書き方に慣れたとも言えるし、だからこそかなり圧縮した言葉でまとめられるのかもしれへん。良くて悪い、その使い方の違いがでたね ( -ω- ) ンー・・・


 結果が出たのなら次に向かわねばならない。その考えのもと、また再受験をすることにした。

 まず、始めに何がいけなかったのかを考えてみた。受験当日を振り返り、自分の判断でしか良し悪しを考えられないのだが、少なからずは一つとして捉えてよいだろう。

 考えついたものとして、多くの問題があったのは面接だった。かくも言うが、それ以外は、自分の実力で図ることができないのだ。「上手に書けた」とその感触が強く、判断をしようにもまだ磨ききれていない。加えて、書いた文などは持ち帰られなかったのだ。しようもない状況でもあり、覚えている範囲で、面接を振り返ることにもした。

 問題点を上げると、意外と多く……いや、かなり多くあった。「本の紹介で正直すぎた」「志望理由がその大学ならではで伝えきれなかった」「勉学ができるとアピールしても反応が薄かった」「評価ポイントとズレたアピールをしていた」など、なぜはじめに気づかなかったのかと言いたいほど出てきたのだ。


 僕が馬鹿なのか芸大だから特殊なのか……まあ、前者がかなり大きいやろうね。見越しきれなかったのもあるけど、自分を出しすぎたのかもしれへん。やる気はあれど伝えきれなかったのもそうだし、経験のなさをどう補うかが、小さい自分が書けるという自負に飲まれていたのかもしれないね。驕っていたのかと言われれば「ハイ」と頷くのが正直だし、だから慎重に書いたのだけれど、拭いきれないのが少し自信の誇示かもしれへん。

 まあね、書くことが好きなのは伝えられたと思うから、あとは読むことも好きだと伝えれば良いのかもしれへんね。一回行ったから、それがアドバンテージで二回目に活かせるんよ。

 素材があるなら活かさないと、宝の持ち腐れのように感じるし。好きが活かせる行動を成し得たいね〜 (>▽<)



三周目 金曜日


 受験の合否を伝えるため学校へ行った。励ましてくれて、次の試験への対策も考えていただいたが、現実的な問題を考えないといけなくなった。

「第二志望の大学を視野に入れること」だと告げられた。ないわけではなく、最初に行こうとしていた大学を視野に入れていたため、早めに決まった。調べれば公募推薦の併願があったので、最後まで芸大を受けることができるようだ。


 先生、驚いたらしいけどね。「君なら受かると思ってた」と言ってくれるほど安心されていたようで、まあ連呼されたのは「君、評定平均高いんやから」やけど。だからこそ、「勉学のアピールはあまり反応されなかったんですよ」と返したら、先生は「はぇ〜」とまあ驚いてはったね。この高校で芸大へ行った人は少ないのかな?


 来週の月曜日に面接の対策をしてくれることになったので、何を言うかとかを考えなければならない。良い案は浮かぶがそれを実行できるのか。上手に返答ができるのか。案があれど、再現性があるのか。

……多い課題だが、まずは何を言うかを考えよう。量は質を生むこともあるため、練磨で上手にならなければならない。



三周目 土曜日


 朝、久しぶりに祖父が働く公園へ歩いた。雨が降ったり寝過ごしたりと、散歩をする機会を自分で潰していたのだ。

 公園へ着き、日差しで暑いので木陰の石ベンチで話すことにした。前日に受験に落ちたことを話していたのでその会話をしていたら、昔に買った文芸本を勧めてくれたり、大学では何をするのか、僕の姉はなぜ合格したのかなどを親身に聞いてくれた。さらには、一度、俯瞰して物事を考えられる機会をもらえたので整理ができ、祖父の感覚で行動する方法を教えてもらえもしたのだ。

 嬉しいのもそうだが、改めて僕の姉とは性格が全く違うのも再認識できた。社交的な姉は面接が得意と言えそうで、例にバイトもすぐに受かり、推薦も早い段階から通っている。対して、内向的な僕は祖父に「無愛想」と言われるほどで、必要でなければ人とは話さないのだ。関心がなければ行動せず、確かに僕は人の名前や物の名前と位置などを覚えるのが苦手である。行動の取捨選択が選んだその先かもしれないほど、かなり実用主義的な思考のようだ。

 祖父との会話で自己理解の深まりを感じ、その理解で志望理由を改めて考えることにする。


 自己理解ほど前向きになれるものはあるのかな。僕は必要だから積極的にやった時期があったし、だから小説が書きたいと思うに至ったからね (˶>⩊<˶)ִ

 温故知新と言うべきか、祖父の知見はすごく学びになったな〜。昔はかなり尖った人やったらしいけど、その視点が僕には良いのかもしれないね。ありがたいなぁ ( *´꒳`* )


 髪が伸びたので、ゲン担を兼ねて午後に散髪へ行った。前回の受験では髪を切り忘れていたが、そこまで影響はないかと考えていた。実際に、他の受験生は髪を染めていたり伸ばしきったりと、個性的な人が多かった印象を受けている。

 だが、今回の散髪は、前髪が鼻の先端にかかるほど伸び切ったからである。加えて、この前に聞けなかった質問をすることにもした。「どうしてこの仕事に就いたのか」が気になっていたので、これを機に質問をしてみることにする。

 案内された席に着くと、相手の方から話してくれた。いつもの人ではないからよりも、自然とその方向に行ったのが正しいのかもしれない。会話の始まりが、「僕が中学のとき、校則で男は全員ツーブロックでした」であるからだ。

 続いていくうちに受験生であることを伝えられたので、思い切って考えていた質問をした。

 返答は「気づいたらやっていた」だった。もとは音楽をやりたかったそうで、今は散髪で働いているらしい。「またやりたくならないのですか?」と質問したが、「今はいいかな」とか。

 また、「君はまだ若いから色々と挑戦してみたらいいよ」とも応えてくれた。合わせて「今は色々とチャレンジしやすいから」とも。

 その人の言葉に説得力を感じた。というのも、「俺は来年で還暦だから」と笑いながら答えていただき、「この年で金髪だし」と、確かに金髪だったのだが、そういう人だと流していたのだ。

 流れて退店時、「頑張って」と声をかけてもらいお店を出た。良い人に出会えお話できたのもあり、一層に面接の対策に取り組む気持ちになれた。



四週目 火曜日


 小説を読んだ。エッセイであり自己啓発本でもある、二ヶ月目に買った、表紙に惹かれたあの本のことである。

 この際だから、作品名を言いたい。僕が読んだのは、『著者 ジュリア・キャメロンとエマ・ライブリー、訳 菅靖彦』による、『いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。』だ。


 はっきりと、僕はあれは週に一回のペースで読めてなかったんよね。理由は言い訳になるんやけど、読む気が起きなかったとだけ書いておいたほうがいいかな。怠惰やけど、まだ読む習慣ができていないと、そう解釈した方が、今、書いている自分では納得できるんよね。その方が、読み続けられる姿勢を持てるから。


 きっかけは、他者に紹介したい本を、それにしたいからである。まだ読み始めたばかりであり、勧められている読み方でないのも承知の上だ。

 しかし、重なる部分が多い。手に取る理由は表紙であったが、買う要因でしかない。原因となるのは中身であり、それは一度、挫折した自分に前を向かせる、ある意味での「第二の人生」を始めるきっかけを作ってくれたのだ。

 踏まえて、受験に落ちたのもまた一つだ。「前を向きたかった」と、明確にして答えられる。不安からきた行動と、やはり言い訳を語りたくなる感情に、僕は正直に応えようと考えた。そして、試験を終えたら、再び、今度は毎週読みたい。それが、読んだ本に対する、敬意と反省だと思う。

 時間は覚えていないが、長く、休憩を挟みながら読み進めていたら、百ページ以上を読んでいた。大きさはB6なのだが、されど集中して長く読めたのだ。

 まだ読み終えておらず時間を要するが、かならず仕上げたいと思う。



四週目 水曜日


 気づいたことがある。試験では実技として小説を書くのだが、物語を書かなくても、このようにエッセイを書いているのならそれを書けば良いのではないかと。

 自分のこれをエッセイと呼ぶべきかはまだわからないが、少なくとも書き続けているのなら練習にはなっていると考える。ジャンルは縛られていなかったので、驚かれそうだが、成立すれば成功になるのかもしれない。


 博打なんかな〜……やけど、ジャンル指定なかったし、まあええんかな?

 こえぇ…… :( ;´꒳`;):



四週目 木曜日


 あの本を朝から読み進め、夕方には読み終えた。休憩を挟んで入るものの、まさかここまで掛かるとは思っていなかった。


 てか、よう集中したな。面白かったのもそうだけど、改めて自分の集中力は見ものやね。活かせたらええんやけどな〜 ( ´−ω−` )


 プレゼンのために、内容をまとめた。台本を書いたのだが、少し長めかもしれない。本のあらすじはいらないとは聞いていたのだが、それでも数分はある。

 自分で書いた台本だが、長いのもあり、なかなか覚えられない。すべて覚えるのは愚策なのだが、良い台本だと感じているのもあり、どうしても覚えたくなる。似た言葉への変換をすれば安全なところ、僕はアドリブが苦手らしい。

 できる限りのことを尽くそう。それが今できる最良なのだから。



四週目 土曜日


 試験を受けた。前回は二十人以上はいたのに、今回は五人だけという、教師の方々よりも少なかったのだ。このようなものなのかと疑問に思い、気をまぎらわせられ、少し緊張の糸がほぐれた。

 不安な面接が来たのだが、個人的に駄目だった気がする。まず本のプレゼンなのだが、三十秒ほどと言われた。時間指定がされていないので数分だと思っていたが、仇となったように、動揺からブレブレになり声も小さくなった。加えて、プレゼンとは別の最近読んだ本のタイトルも忘れるという、明らかに分かりやすい減点ポイントがあるのだ。

 また、不思議なことも起こった。比較になるのだが、前回は勉強の成績に関して反応は芳しくなかったが、今回は大きなリアクションがあったのだ。担当する面接官の違いかもしれないが、話の流れもあるのか、引っかかるところでもある。確かに、高二で転校したことを今回、話したが、やはり関係あるのだろうか。中高一貫の私立に通っていたのだが、その学校名を面接官は知っていた。その後に、数学で学年一位を取り続けたとも言った。思うに、面接官の価値観なのかもしれない。

 実技で小説を書く時間があったのだが、なぜかはわからないが、ジャンル指定をいただいた。さらに、それは「エッセイ」だったのだ。もともと考えていたのだが、なぜか書くことになったので驚いていると、テーマも決められた。それは「小さな大発見」だった。日常における発見のようなので、このエッセイの初期に僕は変人だと知った経験を活かし、僕が変人な理由を語るエッセイを書いた。

 そして、エッセイというものの説明をしてもらった。どうやら、他者に読んでもらう日記……だったと思う。日記がエッセイの価値を持つときもあるようなので、恐らくそうだと考える。


 これを機に、このエッセイを読み返したけど……ハチャメチャやな。ノリで書いた感が満載やし、文の規則性もないし。

 やっぱ僕は変人やなぁ (´▽`*)アハハ


 改めて、試験を振り返るが、ミスが多い気がする。答えがある試験ではないが、不正解は存在するのだ。そこにどこまで沈んでいるかを考えるのだが、何回も片足は落ちているように思える。

 不安だ。合格してほしい。ここまで緊張しているのだ。その分、頑張ったのだと思いたい。



1ヶ月間の振り返り


 受験に落ちて、また受けたけど、対策は活かせたと思うな〜。緊張したのも、それに時間を費やしたから生まれたと考えてるし、やれるだけをやったのだと思うんよね。

 マジで、受かってほしい。マジもんのマジ。祈るしかないなぁ :(・-・`):


 今月はこんな感じかな……受験結果で頭がパンパンのパンやわ。

 それじゃあ……また来月 ( ´•ω•`)ノバイバイ

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