1ページ目 はじめに 大陸と国について
はてさて、私はこれを書くに当たって書き出しをかなり迷った。(何度かペンでつついた様な跡がある)
しかしながら、私はこの本にこの世界の事を書かないといけないので、まずは当然世界について語ることになる。
だけど、どこから書いていい物かとすごく迷った結果、とりあえず私の生きる世界の情勢について簡単に説明しようと決めた。
いきなり小難しい歴史の話をされるより、これを書いてる人がどんな場所に生きてるのか分かった方がいいでしょ?
ではまず初めに、私が今足を付けている大地は「アリアト大陸」と呼ばれている。
アリアト大陸は亀の甲羅のような形をしていて………………亀って分かるかな、甲羅の有る生き物の名前なんだけど。
えっと、その、つまり、六角形を横に伸ばした様な形だ。(分の最後に六角形を横に伸ばした簡素な図形が描かれていて、その中にはこんな形! と書かれている)
アリアト大陸は四方を海に囲まれている。(円形に書かれた図形の中に、先ほどより一回り小さい六角形が描かれて、外の円にはココが海! と書かれている)
海って言うのは、まぁ、とにかく水の塊の事ね。
大陸の北部には荒天山地と呼ばれる山岳地帯が在って、南部には「緑林大平原」と呼ばれる……と言うか名前通り緑豊かな場所が広がっている。大平原という名前だけど、全部平地じゃなくって小さな山とか森とかもあるの。そういう意味では名前通りではないのかな? まぁ、どうあれ意味は伝わってるよね。
そして、そんな平原には北方の山地から流れ出た水が川を下って「八大湖」と呼ばれる、相変わらず名前通りな八つの大きな湖形成しており、そこから更に大平原各地の川へと下っていく。
この八大湖の周辺には人類六か国の内の半分である三か国が存在しているし、八大湖に接していなくても人類の国が存在している領域は緑林大平原の周辺に収まっている。
………………あ、先に国って言う概念の事を話した方がよかったかも。
国っていうのは、人が住んでるいくつかの集落、小さい村から大きな街まで様々な領域の集合体の事で、そこには兵士や騎士、魔術師などによって構成された「騎士団」とか、領主の事をさす「貴族」とか、それらを支配する一番偉い人である「王」とかがいる。(端にピラミッド型図が書かれていて、一番上には王冠が描かれている)
王様が一番偉いっていうのはあくまでも国の中の話で、六か国には合計で九人も王様が居るけどね。
この話、伝わっているだろうか……。
そもそも異世界の人類にこういった概念があるのかどうか不明だし、もしかしたら我々とは全然違う統治形態を持ってるかも。
まぁ、その辺は気にしたら負けと思ってこの話を続けることにする。
さて、六つ個の国々について簡単に説明すると。
第一の国「人類王国」
名前そのまま、人類の王国。すごく長い歴史のある国で、人類が作った一番最初の国だと言われている。地理的な話をすると、ちょうど大陸の真ん中に在る内陸国で八大湖の全てに接している唯一の国だったりする。
第二の国「アリアト帝国」
アリアト帝国は大陸の名前を冠しているだけあって、一番大きい面積を持つ国で南部にある沿岸一帯を支配している。私が今いるのもこの国で…………あ、さっき「王」の話をしたけど、ここだけは例外で「皇帝」って人が一番偉いよ。名称の違いだけで王と変わらないけどね。
第三の国「龍王国」
龍っていうのは羽の生えた生物の名前の事なんだけど、ここは別に龍が作った国じゃなくて、龍が昔住んでた場所に建てられた人類の国ね。一応龍人族も住んでるけど人類が多数派なの。今度説明するけど彼らは国を持たないから。国の場所は人類王国の北、荒天山地の付近にある北方の国で、山だらけで平地が全然無いのが特徴かな。実際に行ったことはないけど、すごく寒いらしい。
大丈夫? 文字ばかりで疲れてきてない? あと三か国だから、がんばって。
第四の国「大森林国」
名前そのまま国第二号。大平原の西方にある大森林に国土がすっぽり収まってるから、建国された時にそういう名前が付いた。位置は前述の通り大陸西部にある内陸国で、八大湖に接している国の一つ。牧歌的な名前に反して耳長族と血みどろの戦争を繰り広げたことで有名だよ。
第五の国は「東域王国連合」
ここは東にあった五つの王国が一つにまとまって出来た国で、王様がこの国一つに五人もいる。なんか豪華だね。東の海岸から人類王国のある大陸中央部まで伸びていて、帝国に次ぐ面積を誇る大きな国。八大湖に接している国の一つでもある。
第六の国は「共和国」
うーんと、共和国っていうのは、王様の居ない国のことを差す「共和制」って言葉から派生した名前で、意味は文字通り共和制の国ね。読んでる人に具体的な意味が伝わるかは不明だけど、ここは数十人の貴族が統治する貴族共和制の国。森林国のさらに西にある海岸に細長い国土を持つ国で、森林国と帝国に国境を接している。
さて、これで全部だよ。とりあえず国は。




