00;42「理解」
放課後 歩達が作った秘密基地で話し合う。
「じゃあ、この人生が終わったら次の人生は一からやりなおしってことか?」
「うん、多分。」
「………なぁ」
「ん?」
「質問いいか?」
「「はい?」」
雅の質問大会が始まった。
「まず名前を1(AM01)から言ってみろ!」
「「ええー?」」
「まず歩!!」
一方的に始まり、歩と裕也は渋々自分が使っていた名前を上げる。
「ヴっ、は、はい。えっと、最初があゆで、歩(AM01)、綾(AM02)、敦(AM03)、んで今も歩。」
「よし、次、裕也。」
「お、おう。裕也(AM01)、優也(AM02)、佑奈(AM03)んで今も裕也。」
「………ひねりねぇー。」
「ほっといてよ!!」
「アハはははは!」
確かにひねりのない名前だ。
裕也は笑う歩にひじ打ちをくらわす。
「ゲホッ、わ、悪かったって。」
「フン。」
いつものやり取りだが、なんだか懐かしく感じる。
「んじゃ次、俺な。
宮子 雅(AM01) 稔(AM02) 美奈子(AM03) そして雅だ!」
雅は得意げに披露する。確かに暗記術は長けているが……二人には正直なところどう答えていいのかわからない。
「……一周してるね。」
「あぁ、でも神様の言う<最後>って」
カリカリと自分たちの名前を書いて自分のやってきた役職を書いていく。
「あ、俺多分ずっと編集者だったよ。」
「おう。………って、ずっと!?」
「うん、歩とみやだってずっとその職業じゃん!」
「あー、気が付かなかったわ……」
裕也の言葉に驚く雅、無理もない彼らは自分たちの役目を果たすことで精いっぱいだったのだから、、、
「!?、ずっと」
“「それがずっと続くわけがない。次の」”
「次の転生が終わったらリセットして次の時代は一から始めてもらう。」
「「はい?」」
「や、あの神様がそういってたような気がして……」
歩は何かを思い出したように話す。
「ん?、それって今の時代が終わって、次はこの記憶もないってわけだよな。」
話がまとまらないが、自分達でもわかってきた。
こうして三人が集まることができるのはこの時代が<最後>であることを。




