第三十七話 さよなら (中編)
倉庫の中にそっと侵入し、物陰に隠れて様子を窺った。
会話が聞こえてきた。
「なー、あいつマジ面白くね?」
「確かになー。あんなにぶん殴っていいなんて最高だわ。あれでヤらしてくれるならな…」
「でもそれはダメなんだろ?」
「あー、な、ほんとわかんねーよ」
「でもお前も酷いよな、灰皿代わりにするなんてさ」
「俺より酷い奴なんかいくらでもいるだろ」
「はははー」
ここでも…暴力をふるわれている…?
学校ではいじめの標的にされていた。だけどここでも…?
内水が絡んでるのか…?
倉庫の中でついに里奈の姿が見えた。
「ムカツクんだよ!」
見ると、殴られ蹴られ…それも集団にだ。
俺は、もう怒りに震える体を抑えることができなかった。
すると、俺の後ろから声が聞こえた。
「お前、何やってんだ?」
「は?」
「な、何怒ってんだよ、あいつぶん殴ってストレス発散しようぜ」
「ああ、お前もか」
「何がだ?」
「おい、何やってんだ?」
「いやあ、なんか知らない奴がいたから」
「誰お前?」
「ああ、こいつ蒼河とか言う奴だ。どうする?」
「悪いけど、お前もボコボコにされろよ?」
「断る。」
そういや警棒とスタンガンがあったな…
「死ねぇ!」
ブンッ
殴りかかられたが避ける。そうだ、警棒で殴ればよくね。そう考えたので警棒で殴った。
「いってぇ!」
「これ以外と強いんだな」
「何だこいつ!…ぐはぁ…」
「さーてと、これでどうするんだ…?」
~~
「ざっと…14人…?何でこんないるんだ?」
里奈がいるところに行くか…
「何処に行く気だよ?」
「は?」
「14人だけだと思ったのか?」
「じゃあ何人いるんですか?」
「今日はいつもより少ないな、40人か…」
「あー、胸糞悪いですね。」
「26対1でも余裕なのか?」
「はい」
「じゃあ…お望みどおり殺してやるよ!」




