第十九話 あなたの所為ではない
『』←はカメラからの音声
「」←は零たちの声
~大野家入り口前~
『どけやおい!どけよ!』
『もう帰って下さい。本日のお客さんの予定は聞いてないんで』
『どけっつってんだよ!殺されてーのか!』
「これは…間違いないわ」
「す、すぐにでも警察を呼んだ方が…」
「蒼河君、市議会議員があちらにはいるのよ。地元警察が動いてくれる筈は無いわ。」
「大丈夫なのか?」
「大丈夫よ。この警備員はウチの会社で訓練されているわ。」
「ならいいんだけどさ…」
『おい!ざけんじゃねーぞ!』
『手前ら数人なんか殺せんだよぉ!さっさとどけや!』
『だが断る。フォカヌポゥwww』
「…ホントに大丈夫なのか?」
「…ちょっと不安だわ」
『ほらほら帰って帰って』
『帰らねーよ!葉月って奴をよべや!』
『もう帰れよお前、面倒なんだよお前等みたいなの』
「どんくらいいるんだ?」
「ざっと…30人かしら?」
「警備員さんは?」
「常駐5人、今日からはこうなると予測して15人よ」
「大丈夫なのか?」
「大丈夫よ」
「あの…」
「どうした?」
「やっぱり…僕はここにいるべきじゃ…」
「あなたを守らなければいけないの。だからあなたは決して外に出ないで頂戴。」
「でも…これ以上迷惑をかけたら…」
「気にしないで。」
「あのさ、俺の家と葉月さんの家は大丈夫なのか?」
「さっきそこにも警備員を配置しておいたわ。そこには来てないみたい。」
「良かった…」
「あなたの家族や里奈!の姉も大丈夫だそうよ。」
「?どうした急に」
「…何でもないわ。」
~~
場所は変わり、入り口前
「だから帰れって、面倒なんだよお前みたいなの」
「あぁ?あんまふざけてっとマジ殺すぞ!」
「はいはいよーですかすごいですねー」
「死ね!」
ブンッ!
「おっと、当たっちゃったよ」
「!?効いてねえのか…」
「えーっと、暴行罪かな?現行犯逮捕は誰でも出来るから、ちょっとこっちまで来てねーっと」
「おい!やめろ!おい!」
~~
「一人捕まったようね」
「どうすんだ?」
「とりあえず事務所に連れて行くわ。そして警察に連絡する。まあすぐに釈放されるだろうけど」
「…そうか」
「今日はもう寝なさい。あなたも里奈もね」




