水面は揺れる程度が好ましい
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『はっ、はぐれたときのために
待ち合わせの場所を決めといたんですけど
その場所がっ、どこかもわからなくて…』
「王都は広いからね」
という俺も実のところ道を覚えてなかったりする。ここらへんの地形って似たり寄ったりな上広いから無理もないが俺の悪癖が彼女達を害する結果になってはいけないな───魔法屋ルカ『検索』で道案内を開始する
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『それにしても早めに見つかって良かったでござる』
連れ立ってマップに従いつつ、通りを歩いて行くと人混みに差し掛かったため、九重にアルマの手を取る様に言う
「九重さんアルマさんと手を繋いで、離れない様に」
『手を、分かった?でござる』
不思議そうにしつつも九重がアルマの手を取る
『行くでござるよ』
『…』
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前方の人混みを掻き分けるより2人の行く道を作るべく離れず空間を作る様に歩いていく、時折振り返って見ればピタリと着いてきてくれている
『冬夜さんは観光で王都に?』
『いや、仕事でござるよ』
『私もお姉ちゃんの仕事でついて来たんです
王都が見てみたくて』
『姉妹中がいいのは良いでござる』
何の話をしているのか分からないが恐らく世間話だろう、にこやかに笑うアルマと九重のそんな雰囲気にこちらも気分が良くなる。さっきまでの表情が晴れて良かった
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たわいない話をしながら、しばらくすると魔法屋が見えてきた。その店の前で佇む女の人が一人。彼女はこちらに気付くと足早に駆けてきた。オリガさんだ
『アルマ!』
『あ、お姉ちゃん!』
九重を握っていた手が双方で解かれ、アルマは駆け出すとオリガの胸に飛び込んだ。強く抱きしめ合う2人の心配と安心が他人の目にも強く映った
『心配したのよ!急にはぐれるからっ…!』
『ごめんなさい…』
一言二言交わす2人
『フジノミヤさんありがとうございます
九重さんも』
『ありがとう』
オリガは深々と頭を下げてきた
「無事で良かったです」
『当然のことをしたまででござる』
断りを2人して入れた
『姉妹共々お世話になりました』
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その後、ぜひお礼にと押しに負け『魔法の手引き』なる本を一冊恵んで貰った。魔法に触れるにはこれが最も基礎なのだとか、帰りしな目を通してみることにする




