432.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
大空へと打ち上げられた私は、放物線を描いて勢いよく地面へと落下した。
ズドォォォォォンッ!
庭の真ん中に激突し、すり鉢状の巨大なクレーターを作り出す。もうもうと土埃が舞い上がり、むせ返るような土の匂いが鼻を突いた。
「い、痛たたっ! あれ?」
激突の衝撃に身構えていたが、不思議なことに痛みは全くなかった。恐る恐る自分の体を見下ろすが、かすり傷一つついていない。服に土汚れがついているだけだ。
あんなダンプカーみたいな突撃をくらって、上空何十メートルから落下したのに、無傷だなんて常識的にあり得ない。
ひょいっとクレーターの縁から顔を出した吹雪が、呆れたようにため息をついた。
「当たり前じゃ。お主はすでに神格を得ておる。その程度の物理的衝撃など、集まった『信仰心』の力で瞬時に無効化、あるいは超回復されるわい」
「信仰心?」
私は不思議に思い、首を傾げた。
「左様。お主、これまで無自覚にあちこちで人助けをしてきたじゃろうが。病人を治したり、魔物を退治したり、干ばつを救ったり。それに救われた大勢の者たちが、お主を崇め奉っておるのじゃ。今や世界中で、お主は慈愛と奇跡の女神『ミカデス』として広く信仰されておるからのう」
「女神ミカデス!?」
私は大きくのけぞり、そのままクレーターの底をドタバタと転げ回った。
「ちょ、ちょっと待って! なんだそのふざけた名前は!」
「ふざけてはおらん。お主が以前、助けた村人たちに名乗る際に『美香です』と言ったのを、向こうが勝手に神の御名だと勘違いしてそのまま定着してしまったのじゃろう」
「まじかいな」
私はガックリと項垂れ、両手で顔を覆った。穴があったら入りたいとはまさにこのことだ。
その時、脳内に直接、誰かの声が響き渡った。
『ああ、偉大なる女神ミカデス様! どうか我らに今日を生きる糧をお与えください!』
『ミカデス様! うちの畑に恵みの雨を!』
『ミカデス様、俺のひどい腰痛を治してくれえええ!』
「ひぃっ!?」
突如として頭の中に流れ込んでくる大量の祈りの声に、私は頭を抱えてその場にしゃがみ込んだ。
「吹雪! なんか頭の中に直接いろんな人の声が聞こえてくるんだけど!」
「それが『真理会話』じゃ。信者たちの熱烈な祈りが、空間を越えて直接神であるお主の脳内に届いておるのじゃよ。慣れるまでは少しうるさいかもしれんのう」
次から次へとひっきりなしに響き渡るミカデス様コール。そして目の前では「みか、あそぼー!」と無邪気に家を破壊しながら飛び跳ねる、神獣に進化した子狐。
私はズキズキと痛み出したこめかみを強く押さえ、深く息を吐き出した。膝から崩れ落ちそうになる。
「もう、疲れたよ」
規格外すぎる自分の力と、勝手に神格化されていく現実に、私の気力は完全に限界を迎えていた。
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