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過去の鍵  作者: ブルーガソウ
一章
14/14

4月8日 ~前の僕とはもう違うんだ……~

 みんなと別れ、家に帰ってきた。

 救急箱を取り出し、治療始める。数分後には処置が終わり、手に巻かれている物がハンカチから包帯に変わっていた。

 俺は救急箱を片付け、ハンカチを洗濯機に放り込む。

 冷蔵庫で冷えていた麦茶をコップに注ぎ、一気にそれを飲み干すと、体に溜まった空気を吐き出した。

 コップを流しに置き、リビングのソファーに座り込む。

 大丈夫……大丈夫だ……。

 頭を垂らせ、自分にそう言い聞かせた。

 前の僕とはもう違うんだ……。

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