ヴァンパイアグールと扉の先
すみません、投稿時間を失敗しました。
よろしくお願いします
(魔界?)
俺が扉の向こうへ踏み入れて思ったことはそれ。
もちろん魔界なんてリアルで見たことはないけど、そんな感じ。さっきまでの人の手が入ってそうな空間ではなくてマジで禍々しい感じだ。
「そう言えばここは何なんですか?」
さっきは中に入れるってことしか聞いてないから、この空間が何か全く分からない。
「ここはね、ある吸血鬼の住処なのよ」
「ある吸血鬼の住処?」
「ええそう。この前と違って、本物」
(本物?……と言うことはこの前みたいな紛い物ではなく……種族に余計なものは付いてないのか)
ぜひとも会ってみたい!
「楽しそうね」
「はい!」
だって吸血鬼に会えるんだ。こんなにワクワクしないことはない。多分、普段より声も弾んでいると思う。
「……そうそう私はここまでだから後よろしく」
「え?」
(ここまで?)
「何か用が有ったんじゃ?」
「違う。私はこの場所に用が有っただけこの先にいる吸血鬼には関係ないの」
「そうなんですか……用事?」
何のために来たんだろう?
「ごめんね、それは言えないわ」
「そうですか……」
俺に言えないこと?NPCからの情報ってこんな事ってあるんだね。まあ、NPCも何かしらの事情があるんだろう。
「そろそろ行くわね、頑張って」
「あ、はい」
「この先にいるのは結構な経験値だと思うから頑張って――【テレポート】」
「――え?この先って?―――」
(何が居るんです?)
俺がそう聞こうとしたときカーミラ王の身体が光って、そのままどこかへ行ってしまった。
「……早い」
この先に何があるのか知りたかったのに……
◆□◆□◆□◆
ここか……
さっきカーミラ王が言ってたやつは多分ここにいるんだろう。俺の身の前には骨や何かよくわからない物で出来た扉がある。
ガチャ……
(また扉かよ)
と思ったけど今度は簡単に開いた。
「何だ貴様は」
「――!」
コイツか!
俺に話しかけたのはおそらくこいつ。扉を開けた俺の目の前には見るからに貴族風な服装の巨大な男が豪華な椅子に座っていた。
吸血鬼“リズム・ゴルド” レベル41
遙か昔の貴族。吸血鬼の真祖に挑み敗れた。その時に気まぐれが真祖の眷属に仲間入りを果たし強大な力をもつ。一時は魔王と呼ばれたこともある。
「吸血鬼……しかもネームド」
明らかに強そうな感じのやつだ。それにレベルも今までのやつらより高い。だけどこいつを倒せば進化できる可能性がある。前もドロップ品でヴァンパイアグールに進化できたんだから今回も可能性は高い。
さあ、ひと勝負と行きますか。
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