表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
IDH  作者: 家機雷
1/2

プロローグ

 風が鳴いていた。

 打ちつけるそれは冬の時期を通り過ぎ、穏やかなものとなっている。

  制服の裾が翻る。 固く締めたネクタイ。糊の入ったカッ ターシャツ。

 否応なしにそれが自分の緊張に繋がる。 眼前を仰ぐ。 時刻は既に朝の喧騒とは程遠いものとなっており、辺り一帯には生徒の姿は見 えない。

 幅広い城壁のように固く閉ざされた門。

 そこが通常の学舎の入口だとだれが気づくだろうか。

  そうそれこそが、今日これからこの男が通うことになった学校。

「ヴェルデ魔導学校か。」 その呟きを残し、男は入り口へと向かって行った。

  この何処か不気味な学校に仕事をするために。 不吉な風に背を、推される様に。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ