表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
51/63

冬は、ココアに涙の雪を溶かして 03

 あとは……、文芸部か……。

 何をする部だろう。文芸? 文? 作文?

 うわあ、おれが一番苦手なやつじゃん。

 まあ、一応行ってみるかな。もう、他にないし。

 おれは、別校舎の入り口にある地図のところへ行く。ここには、別校舎の教室の場所が書いてある。別校舎の教室はほとんどが部室だ。部室じゃないところといったら、技術室、家庭科室、美術室、コンピュータ室、あとはトイレと物置ぐらいかな。

 ええっと……文芸部……文芸部……。あれ? ないなあ。もしかして、本校舎にあるのか? でも、本校舎に部室があるなんて聞いたことないし……。

 「あ、先生、先生」 おれは、渡り廊下を渡ってきた先生に聞いてみることにした。 「文芸部の部室ってどこですか?」

 「確か、文芸部に部室はなかったような……」

 「え? それじゃあどこで……」

 「図書室じゃなかったかな……、いや、普通教室だっかも知れん……」 なんだか分かんない先生だ。

 おれは、頭を下げると、渡り廊下を歩いて、本校舎に入った。

 えっと……、図書室は一階だったかな。

 入学したばかりの一年生にとって、新しい学校は巨大迷路と等しい。


 図書室についた。けっこう広い。教室三個分、いや四個分ぐらいはあるんじゃないだろうか。それくらい本棚がたくさんあって、座るところが見当たらない。もう、ビッチリ詰まってますって感じだ。

 ここじゃあ、国語の時間とかに図書室で授業できないじゃないか。

 本棚の迷路を通り抜けると、やっと机と椅子を発見した。

 会議室にあるような丸い長テーブルのまわりにパイプ椅子が十五脚ぐらいある。その椅子には七人くらいのパラパラと座っている。

 全部、文芸部の人なんだろうか。おれは、とりあえず近くにいる人に話しかけてみることにした。

 「あの……」

 「なんですか?」

 「文芸部の人ですか?」

 「いいえ、ちがいますけど」 その人は、おれをけげんな目で見ると、立ち上がって去っていった。

 なんだ。いないんじゃん。

 おれは、回れ右をすると帰ろうとした。

 「ねえ! 文芸部に入るの?」 一番奥の席に座っていた人が、おれを見る。その近くにいた三人も同時のおれを見る。

 ……この人たちが文芸部員?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ