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転生三回目の俺、今度こそラブコメもダンジョンも攻略したい  作者: 読むの大好き工房
3章

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22/22

3章3話「そうだ、皆で特別訓練をしよう!」

補習午前の部が終わり、昼休み。


俺・しずく・陽斗・雨宮さんの四人が食堂で昼食を取っていると、

先ほどの二人組が、少し緊張した様子で近づいてきた。


「昼食中にごめんね。

 僕は三組の藤宮ふじみや みなと。彼女は白石しらいし みお

 よければ、皆と一緒にお昼を食べてもいいかな?」


俺としずくたちは顔を見合わせたが、

誰一人として嫌な顔をするやつはいなかった。


「もちろん! 席空いてるから、どうぞ!」

「一緒に食べよ。せっかくだしね。」

「いいぜ! 一緒に食べようぜ!!」

「藤宮くん。澪ちゃん。どうぞ座って。」


二人はほっとしたように笑い、俺たちの輪に加わった。

いつもの面子に二人が加わり、テーブルの雰囲気が少しだけ賑やかになる。


藤宮君は、しずくより少し背が低く、丸いメガネが印象的な男の子だ。

毛先をワックスで無造作に束ねた、茶髪のショートヘア。

気弱そうに見えるが、どうやら真面目で強い芯を持った人間らしい。


白石さんは、藤宮君と同じか少し低い身長の、細身な女の子だ。

派手すぎない茶髪を、シュシュでショートポニーテールにしている。

表情が豊かで、感情がよく表にでるらしい。

おどおどしながら、こちらを心配そうにちらちらと見ている。


二人は、まだ少し緊張しているようだったが、

箸を動かし始めると、すぐに自然な笑顔がこぼれた。

俺たちもつられて笑ってしまう。

こうして見ると、この二人……雰囲気がいい。


陽斗が、何気ない調子で声をかける。


「二人は三組だろ? クラスの雰囲気はどんな感じなんだ?」


湊と澪は一瞬だけ視線を交わし、苦笑いを浮かべた。


「うーん……正直、にぎやかだけど、みんな必死だよ。

  “ ギリギリ入学組 ” って言われてる分、頑張らないと置いていかれるからさ。」


「あはは…。

 ウチのクラスは ” 落ちこぼれの集まり ” って、学校中に知られているしね。」


冗談めかして言った澪の声には、

ほんの少しだけ悔しさが滲んでいた。

湊も同じ気持ちなのだろう、拳をそっと握りしめる。


冒険者学校では、入試の成績順でクラスが編成される。


一組は、スカウトや推薦を受けたか、入試で高成績を残したエリート組。

二組は、平均的な成績で入学した中堅層組。

三組は、ギリギリ入学できたか、成績は低いものの “ 伸びしろあり ” と判断された組。


そんな背景を思い出していると、湊が深く息を吸い真剣な表情で言った。


「……僕は、もっと強くなりたいんだ。」


「前回の演習で、岡田君たちはダンジョンの異常に巻き込まれたって聞いた。

 もし自分が同じ状況になったら……きっと澪を守りきれなかったと思う。

 だから、基礎からしっかり鍛え直したいんだ。」


「湊……そんなこと考えていたんだ。

 わたしだって同じ気持ち。湊を守れるようになりたいよ……」


二人のまっすぐな想いに触れて、胸が少し熱くなる。


(わかる……俺も、守れなかった悔しさを知っている)


だからこそ、自然と口が動いた。


「……だったらさ、午後の特別訓練、みんなで一緒に組まないか?」


俺の急な提案に、しずくたちは驚きながらも、次々に賛成してくれた。


「悪い人じゃなさそうだし……一緒に頑張るのは、いいと思うよ。」


「まぁ、俺らも基礎からやり直したかったところだしな!」

「よろしくね。藤宮くん。澪ちゃん。」


湊と澪は、胸にこみ上げるものを押し殺すように頷いた。


「ぜひ……お願いします!」

「よろしくお願いします!」


二人の表情には、不安よりも “ 前に進みたい ” という強い意志が宿っていた。

その姿を見て、俺の胸にも静かに火が灯る。


(……俺だって、次に同じことが起きたら、しずくを守り切れるか分からない。

 前世の経験があることに、心のどこかで甘えていたのかもしれない。

 この仲間たちと一緒に、気持ちを引き締めて再スタートしよう)


こうして、6人での特別訓練が始まろうとしていた。



TIPS:冒険者学校のクラス割り

・一学年は 一組・二組・三組 の三クラスで構成される。

・入試の成績に応じて、以下のようにクラスが決まる。

 一組:スカウト、推薦、または高成績を残したエリート組

 二組:平均的な成績の中堅層組

 三組:ギリギリ入学または“伸びしろあり”と判断された組

・それぞれに成長に適した担任と、カリキュラムが組まれる。


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